テレグラム(Telegram)と仮想通貨の関係は?ICOと使い方

近頃、ネット関連のニュースや情報で「Telegram(テレグラム)」という名前をよく見かけるようになりましたが、流行しているのでしょうか。さらには国際政治のニュースにも現れるなど、ただの流行とは違うようです。

今回はこの「テレグラム」について、こちらでわかりやすく説明していきます。

Telegram(テレグラム)の概要

テレグラムは、一言で説明すると、セキュリティを強化したLINEのようなSNSサービスおよびチャット(インスタントメッセンジャー)アプリです。

ロシア人がドイツで設立した独立系非営利企業のTelegram Messenger LLPという企業が開発するチャットアプリ(インスタント・メッセージ・システム)です。

この開発者は、ロシアでのメジャーなチャットアプリのVK(ヴィーケイ、ヴィーキイ(ロシア語: ВКонтакте)、フ・コンタクテ=接続中!という名前)の作成者です。ウクライナなどでも人気でよく使われています。

ちなみに、VKのライバルでかつてロシア史上シェア最大、いまもビッグなSNSサービスはOdnoklassniki(略称OK、アドナクラースニキ、ロシア語でクラスメート達という意味)です。

残念ながらインターフェースの日本語化が公式ではまだないため、日本での認知度がかなり低いままですが、世界的に見ればユーザは2億人いるとのこと。

特徴は、それぞれのメッセージ通信を暗号化することで、完全なプライバシーを確立し、またどんなファイルでも送受信が可能になっています。

このテレグラムのAPIが公開されており、誰でも自由に自作のクライアントが作成できます。

兄弟のうちのニコライが、デジタル・フォートレスファンドを通じ、いくつかの金融支援を受け独自に最強レベルと言われる「MTProto」という暗号化プロトコルを開発しました。このMTProtoによってテレグラム上ではどんなファイル、全てのチャットが安全に暗号化されています。

また、テレグラムは通信速度が速いと評判です。相手へメッセージを送って、ダイレクトに届くためほぼ1秒後に着信できているとのこと。

今どきのSNSはもちろん無料ですが、実際は広告が出ており、この広告収入が運営費の一部になっています。ところがテレグラムはそれが一切ありません。

欠点としては、まだインターフェースが日本語表示されないことです。ただし公式サポートではないものの、日本語化できるパッチもあります。

テレグラムの性能、特徴

Telegram(テレグラム)は、高いセキュリティ機能があると言われています。まず大きなポイントとしては、通信セキュリティを高めるため、「サーバにデータを残さない」という特徴があります。

また、アカウントをしばらく使わないと、設定により1ヶ月~1年刊で自動的に消えてしまう(消してくれる)という機能も個性的。安心感がありますね。

通信はP2Pで、サーバに通信記録が残りません。これはすごいです。ですからこちらのスマホと相手のスマホ以外には残りません。

LINEではWEBからハッキングされたり、パソコンにログインできるようにしたまま、家族にチャットのログを見られてしまう等の問題が聞かれますが、テレグラムはそのようなことがありません。

ただし、逆に言えば、データが残りませんので、やりとりしたデータの保管は別途自分で手作業でやらないといけません。

テレグラムは、とにかく「セキュリティ強化」に重点を置いて開発されたSNSだと言うことができます。

一般的な暗号通貨発行ではなく、テレグラムという既存のチャットアプリサービスのさらなる技術開発のために、資金を集めるわけですね。

テレグラム上のコミュニティ

Telegram(テレグラム)上には、多くの仮想通貨討論グループ・コミュニティがあります。まだ日が浅く全体人数は多くありませんが、日に日にメンバーを増やしています。

筆者もログインして色々見て回りましたが、明らかにネットのブラウザで見るニュースやブログ情報よりも早い、ICO情報やスクープなどがバンバン書かれています。真偽不明のものもありますが…。

明らかに仮想通貨投資の情報源としては一級品のものです。そもそもブログなどのまとめ情報はやや遅いので、やはり最新情報を得るならばこういったコミュニティに参加して得るべきでしょう。

日本では、TwitterとLINEに頼りがちですが、本当の最新情報はそこではなくTelegramから発信されることが多いのです。テレグラムには仮想通貨(ビットコイン以外にもアルトコイン等)の開発・運営が情報発信をするときに利用されます。

さらに、AirDrop(エアロドップ)といって、新しいコインを宣伝するために、無料で登録したメンバーへ少量のコインを配布してくれることがあります。

これを俗に「エアドロ」とか言われますが、これはテレグラムで運営サイドが「無料でコインを配布するよ!」などと突然お知らせし、そしてテレグラム内のコミュニティで一気に宣伝され「まつり」になるのです。

このような「まつり会場」へいち早く駆けつけるには、テレグラムを使って情報を収集するのが一番良いわけです。

仮想通貨の最新情報、動向の把握なら、他のメディアよりテレグラムのほうが圧倒的に有利なのです。

テレグラムのインストール設定

テレグラムはWindows, Mac, Linux, Android, iOSなど様々なプラットフォームで使用が可能ですが、今回は、iPhoneでテレグラムを利用する場合のインストール方法をご紹介します。アップストア(App Store)で「Telegram」を探し、ダウンロードしてインストールを開始します。

アカウント設定には電話番号が必要で、スマホの携帯電話番号を入力します。

テレグラムのインストール設定をするために携帯電話の番号を入力する

SMS経由で1回限りの暗証番号が来るので、それを入れて認証します。

届いた暗証番号を入れて認証

あとは自分の名前(ハンドル、仮名でもOKです)、画像などを入れれば、アカウント作成は完了です。

自分の名前や画像などを入れれば、アカウント作成は完了

英語インターフェースではありますが、複雑なことはなにもなく、ごく簡単にインストールから設定が完了でき、すぐ始められます。

テレグラムのチャット画面

テレグラムのチャート画面(グループの追加後)

テレグラムの日本語化

前述のようにテレグラムは基本が英語インターフェースで、多言語対応にはなっていますが、今のところ公式の日本語パッチはありません。

公開チャンネルの「日本語化チャンネル」に登録して設定すれば、アプリのインターフェースが日本語化されます。(非公式です)

まずテレグラムの「Chats」で、「日本語化チャンネル」を検索します。発見したら、タップして登録します。

「日本語化チャンネル」を検索

入るとすぐに、iOS、Android用の2つのアップデータが見えますので、自分のスマホに合っているものを選択します。

iOS、Android用の2つのアップデータが見えますので、自分のスマホに合っているものを選択

ダウンロードした後、「Apply localization」を選択すると、インターフェースが日本語になります。

「Apply localization」を選択すると、インターフェースが日本語になる

内容を確認しOKをタップ

テレグラムのトークンGRAM

テレグラムは、独自のブロックチェーン・プラットフォームであるTON(テレグラム・オープン・ネットワーク)を新規に開発し、このネットワーク上での仮想通貨を設定し、「GRAM(グラム)」という名称を与えました。

このTelegram Open Networkにより、匿名で国際送金などが自由に高速で実現されるとのことです。

このTONでは主に以下のサービスが提供される予定です。

「TONブロックチェーン」とは

一本のブロックチェーンではなく、マスターチェーン及び多数のサブチェーンにより、「シャーディング」(Shards:破片という意味の複数グループに無作為分割する方法でデータ並列処理および定期的同期を取るデータベース処理)という方法でデータ処理の高速化をします。

「TONペイメント」とは

少額決済システム(マイクロペイメント)に特化したプラットフォームで、オフチェーン方式で超高速送金が可能になるサービス。

「TON DNS」とは

スマートコントラクトベースでDNS(ドメインネーム)サービスを行うとのことです。

「TONストレージ」とは

分散ファイルストレージ技術で、TON P2Pを介して利用が可能。分散型にしたDropbox的なサービスも可能のみならず大量データの安全な格納ができます。

「TONプロキシ」とは

アノニマス(匿名的)なネットワーク利用に欠かせないプロキシサービスを行い、匿名性を実現するとともにネット上のプライバシー保護が可能になります。

この企画をかかげ、GRAMの大口投資家への先行販売の後、テレグラム社は一般向けへICOを予定し、2018年春に向けて大きな期待が寄せられました。

一般向けのICOは中止の方向

テレグラムは、最初のICOで大きな資金を集めましたが、その後の報道によれば、一般向けのプライベートセール(条件を満たす購買希望者へ特別に先に購入させるセールのこと)は中止するとのことです。

テレグラムは当初、調達目標額の12億ドルの半分を前述のように一般投資家へのパブリック・セールを行って調達する予定でした。

しかしながらテレグラムは過去2回の大口投資家対象のセールで、十分な資金を調達できたため、一般向けICOを中止したと言われています。

つまりテレグラムの一般向けICOは現時点で行われる予定はなくなりました。

それまでに大規模ICOなどと喧伝されていましたが、残念な結果となりました。

ロシア政府による封鎖

このように使いやすく、将来性もあるサービスであるテレグラムですが、ロシア政府はこのサービスを反社会的勢力の温床になると見て、国内での使用ができないようにブロックをし始めました。

テロ事件の容疑者がテレグラムを使ったことで、ロシアの連邦安全保障局(FSB)が安全保障上の脅威を排除するため、テレグラムのサーバへのアクセスが必要だとしましたが、テレグラムCEOは、これに従えば同社ユーザーのプライバシーが侵害するとし、拒否しました。

結果ロシア政府は報復としてこのアプリをご法度にし、Google, AmazonにからむグローバルIPアドレスへのブロックという方法で封鎖しだしたのです。

完全にブロックできてはいませんが、テレグラムのみならずViberなどの他のサービスにも影響が出ています。

ピンポイントでテレグラムだけをブロックできず、IPアドレスを指定してアクセスさせない、という方法を取ったため、テレグラムとは無関係のサービスやウェブサイトが巻き添えをくらい、多くの支障が出ていると報道されています。

2018年5月に入り、モスクワで多くのテレグラム支持者が、政府のテレグラム封鎖に反対するデモを行いました。

しかし、国家の安全という視点からは、テレグラムのように非協力な会社やサービスへ無料で接続させる理由はなく、かなり腰を入れた報復を行っているのも、うなずけます。

テレグラムの問題について

この「テレグラム」のような、幅広いファイル形式の転送が可能で、音声・動画はもとより、さまざまなプラットフォームに対応しているインスタントメッセンジャーアプリはなかなかありません。

加えて匿名性がきわめて高く、セキュリティ機能の充実しているアプリという意味でも、テレグラムの右に出るものは今の所ありません。

スクリーンショットを取らせないよう制限する機能、シークレットチャットモードもあり、一般のチャットアプリよりも安心感が高いと言えます。

しかし、ロシア当局のテレグラム封鎖は、テロの温床という名分だけでなく、マネーロンダリングや暗号通貨の不法取引が起こりやすく、金融システムに大きな不安定要素が出現するとロシア保安当局は見ているからだ、との報道もあります。

テレグラムの(いまのところ)解読できない暗号化は、マネーロンダリング、密輸、人身売買、臓器売買などやりたい放題になる可能性を秘めているとロシア保安当局が考えたということになります。

現在のところは、ユーザによって単純に便利で安心できる匿名性のあるサービスということになりますが、裏返せば我々の社会安寧を乱す可能性のあるものです。

当局に目をつけられないように各国のインターネットプロバイダは政府の要請に応じてテレグラムへのアクセスをしなくなる可能性は十分にあるでしょう。

技術的な問題でなら、VPNなどでアクセスする裏技はいくらでもあるのですが、当局に睨まれた企業が資金を遮断されることはビジネスとして致命的です。

フェイスブックのような成長を見せることが出来るかどうかは、今後のCEOのポリシー次第です。今後のテレグラムの経営陣の動きは要チェックです。

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