仮想通貨ネムの将来性は?今後の価格と動向

2021年、仮想通貨市場はますます成長を見せ、ビットコインは時価総額が670万円を超えるほどの人気ぶりを見せています。

イーサリアムリップルなどのアルトコインも価格の上昇を続け、これから伸びる仮想通貨の動向から目が離せません。

アルトコインの一つである「ネム(XEM/NEM)」もそのような将来を有望視されている仮想通貨の一つです。

ネムはビットコインやイーサリアムとは異なる、独自の機能を持つ新しいタイプの仮想通貨です。

NEMの三文字は、New Economy Movementの頭文字を取った単語で、国家などの政府に縛られない、新しい経済の仕組みを作ろうという理念の下、仮想通貨のネムは誕生しました。

今回はネムの特徴と、今後の動向について紹介します。

ネム(XEM/NEM)とはどんな通貨?将来性はある?

ネムとはブロックチェーンを活用して、新しい経済のプラットフォームの構築を目指す仕組みのことをいいます。

そしてそのネムのプラットフォームで使用される通貨の単位が「ゼム(XEM)」です。

2021年4月現在は1XEM=40円台を推移しており、2018年1月以降約2年間1桁台で低迷していたものの、2020年夏頃からゆっくりと価格は上昇しています。

他のアルトコインやビットコインに比べると、まだまだ価値の高いコインとはいえないかもしれませんが、ネムには今後価格が高騰する可能性は十分あり、将来性はあると予測できます。

ではネムに将来性があると言える理由は何があるのでしょうか。これからその理由について紹介していきます。

ネムに将来性があるといわれているのには以下の理由があります。

  • 大型アップデートがされた
  • mijinが実装されている
  • ネムで決済できる店舗が増えている

大型アップデートされた

2021年3月にネムは大型アップデートが実装されました。

このアップデートについての詳細は後述してあります。

アップデートに関する詳細は「ネム(XEM/NEM)の今後の予定」をご覧ください。

mijinが実装されている

mijinとはネムのプラットフォームを基準に作られた、企業内や企業間で利用可能な独自のブロックチェーンを作成できるソフトウェアのことです。

独自のブロックチェーンとは、通貨としての役割のほかに契約の自動実行やデータ通信、所有権管理などの役割があります。

mijinは既に国内外の300以上の企業で導入されており、金融系や医療、商流・物流管理から、IoTや公共、インフラなどの幅広い場面で適用可能です。

今後ますますmijinを利用する企業や自治体が増えれば、ネムのプラットフォームも活発化し、需要が高まっていくと予測できるでしょう。

ネムで決済できる店舗が増えている

ネムは根強いファンが多いといわれていますが、既にネム決済ができる店舗は全国で約90店舗あります。

実用性の高いものは需要も高まりやすいので、今後このような店舗が増え、ネム決済の利用者が広がれば、それに伴ってネムの価値があがる可能性があります。

このような理由から、ネムの価格は今後上昇すると予測ができます。

ネム(XEM/NEM)の特徴

ネムの特徴は次のようなものがあります。

  • ハーベスト
  • PoI
  • アポスティーユ機能

ネムでは、新しくブロックを生成する作業をハーベスティングといいます。

ネムは発行上限数が決まっており、既にこの上限分のネムは発行済みです。

そのためビットコインのように、ブロックの承認作業をすると新しく作られたビットコインを報酬としてもらえるような仕組みはありません。

ハーベスティングではブロックの承認作業をした場合、その手数料がもらえる仕組みになっています。

そしてそのハーベスティングに参加できる資格は、ネムへの貢献度で決まります。

このようなネムへの貢献度によって参加資格を得られる仕組みがPoIです。

アポスティーユ機能とは、本来であれば第三者を必要とする公証を、ブロックチェーンで証明することをいいます。

身分証明書や印鑑証明などをブロックチェーンで発行や管理をし、低コストでセキュリティに長けたデータの管理を目的としています。

簡単に説明しましたが、ネムの特徴については「NEMの特徴と歴史を解説!ネムを買うならZaifがおすすめ」の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ネム(XEM/NEM)のロードマップ

ネムの誕生からこれまでの流れを簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 2015年3月誕生
  • 同年12月にシンガポールでネム財団が設立される
  • 2018年1月、コインチェック事件による大量のネム流出
  • コインチェック事件後には価格の低迷が続くも、徐々に回復の兆し

ネムは2015年3月に誕生し、2016年7月頃から価格の上昇が始まります。

同年12月にはシンガポールにてNEM財団が設立され、それを機にネムは本格的に世界展開が行われるようになりました。

このNEM財団は、2017年にマレーシアの首都であるクアラルンプールにてNEM専用のブロックチェーンセンターを建立するなど、積極的な活動を行っています。

ネムの人気が高まるにつれて取り扱う取引所も増えるようになり、それに比例してネムは流通量を拡大させてきました。

このままいけば今後とも値上がりが期待できそうだったネムですが、2018年1月にコインチェックよりネムが流出したという事件が起こりました。

流出事件をキッカケに今まで上昇トレンドが継続していたネムの価格は一転、暴落。

一時は200円を超える最高値を更新していましたが、同年8月にはついに1桁の価格まで落ち、その状況は約2年続きます。

それ以降は緩やかに価格は上昇し、現在は2017年にネムが世界で注目され始めた頃のように、徐々に盛り上がりを見せ始めています。

ネム(XEM/NEM)の課題とは?抱えている問題点

新しい経済圏を作るという理念に加え、他にはない独自の機能や魅力的なメリットのあるネムは、一見すると今後の値上がりが期待できる有望な仮想通貨ですが、2018年以降よりその価格は下落する一方です。

果たしてネムは一体どのような問題を抱えているのでしょう?

ネムは確かに優秀な仮想通貨なのですが、その一方でネムに対してあまり良くない印象を持っている人もいます。

ネムの評判が良くない理由には、2018年1月に起きたコインチェックのネム流出事件があります。

被害総額は580億円相当で、当時1XEM=200円を超えていたネムも、事件によって同年3月には20円台まで大暴落しました。

もちろん仮想通貨を盗んだハッカーが悪いのですが、この事件が大々的に報道されることで、ネムはセキュリティに問題のある仮想通貨だと世間から思われるようになったのです。

コインチェックのネム流出事件をキッカケについた悪い評価によってネムの価格は暴落しました。

課題の解決策は?

コインチェック事件によりネムの価格は大暴落しましたが、ネムそのものに関していえば技術やセキュリティの仕組みに問題点は特にありませんでした。

しかし被害金額があまりにも巨額なため、このニュースは一般的にも広く知られるようになりました。

これまで仮想通貨を知らなかった人たちに対して、仮想通貨はハッキングされるものという第一印象を与えてしまったのです。

事件後、コインチェックは金融庁から二度の行政処分を受け、一時は全て停止していた取引も、3月中旬には一部の仮想通貨の出金や売却が再開されました。
参考:コインチェック株式会社に対する行政処分について

コインチェックがマネックスの傘下に入り体制を整えて再出発するものの、コインチェック事件が与えたネムへのマイナスなイメージは強く、約2年ほど1XEM=20円台以下を低迷していました。

2021年1月22日にコインチェック事件で流出したネムを、不正に他の仮想通貨に換交した疑いで31人が検挙されています。

その影響もあってか、同年2月以降は価格が上昇し、コインチェック事件以降最高価格の1XEM=80円台を記録しました。

2年という歳月や、ビットコインやイーサリアムといった他の仮想通貨の盛り上がり、事件関係者の検挙などの様々な要因によって、ネムの価格は徐々に回復の兆しを見せています。

今回検挙された31人の中にネムを盗んだ張本人は含まれていません。

今後首謀者が検挙されたり、コインチェック事件に関する何らかの動きがあったりした場合には、ネムの価格にも影響が出るといえるでしょう。

また次に説明するネムのアップデートも、ネムの価格上昇に一役買ったと予測できます。

それはネムに限らず、大型アップデート前にはその通貨への期待が高まり、価格が上がりやすくなるからです。

ネム(XEM/NEM)の今後の予定

ネムは2021年3月に「Symbol(シンボル)」として大型アップデートされました。

シンボルはネムのアップデートバージョンですが、ネムとシンボルは互換性がなく別々のプラットフォームです。

シンボルがプラットフォームの通貨単位は「XYM(ジム)」といい、ネムよりもさらにセキュリティが強化され、速度処理も速くなったことで今後の実用性が大いに期待されています。

また2022年に中東カタールで開催される、FIFAワールドカップの現地のホテル建設プロジェクトは、シンボルのプラットフォームを利用することが発表されました。

このプロジェクトが成功し、世界にシンボルの技術の高さが広まれば、ジムの価格は高騰すると考えられます。

シンボルはネムが大型アップデートされたものですが、シンボルへのアップデート後もネムのプラットフォームは稼働し続けます。

シンボルの台頭によりネムがどのような影響を受けるかはまだ計り知れないですが、ネム財団によるネムの開発は続けられているので、すぐに価格に影響が出るというのは時期尚早だと言えるでしょう。

ネム(XEM/NEM)の今後の価格を予測

大型アップデートが実装されたネムは今後、どのような価格推移を遂げるのでしょう。

2018年のコインチェック事件以降ネムの価格1XEMあたり一桁台の低迷を続けていましたが、2020年の8月頃から徐々に価格は上がり始めました。

ネムはコインチェック事件直前には1XEM=200円台を記録したことから、200円の価値になるポテンシャルはあります。

2021年4月現在でのネムの値動きは、ネムが誕生したころの値動きに似ているので、W杯が開催される1年半後には今よりも価格が上昇すると予想できます。

予測に対する根拠

その背景には、仮想通貨市場の盛り上がりや大型アップデートへの期待、コインチェック事件の進展などが挙げられます。

現時点で新たなアップデートの予定はありませんが、コインチェック事件のさらなる事件解決やシンボルを活用したW杯など、ネムの価格を上昇させるであろう要因はいくつもあります。

昨今ではビットコインや他のアルトコインへの注目度も高く、ネムを扱う販売所も増えてきました。

仮想通貨が安全で、資産価値が十分にあることを証明し、仮想通貨に対する不安やマイナスなイメージを払拭できれば、ネムの価格は過去の最高値を更新する可能性は十分にあります

ネムの今後

ネムは、ハーベストと呼ばれる独自の富の分配機能がある他、承認スピードが速く、迅速な取引ができるなど、メリットの多い仮想通貨です。

2017年の価格チャートを見ると、ビットコイン以上の値上がり率を見せるなど、つい将来を期待したくなる材料が豊富にある仮想通貨でもあります。

確かに2018年1月のネム流出事件をキッカケにネムの価格は暴落しました。しかし、コインチェックの業務が再開されれば、ネムに対する悪い噂はいずれ払拭されることでしょう。

そうなれば、かつてのようにネムの人気が再燃し、値上がりする可能性があります。それは見方を変えると、今の安い時期はネムを購入するにはうってつけのタイミングであるとも言い換えられます。

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