仮想通貨Liskの特徴とマイニングの仕組みを解説

次々と新しい仮想通貨が登場している昨今、ビットコインだけが将来の値上がりを期待できる仮想通貨というわけではありません。

イーサリアムやビットコインキャッシュ、リップルなど、有名なアルトコインは多く存在します。リスクもそんな将来を期待されている仮想通貨の一つです。

Lisk(リスク)はただの仮想通貨ではありません。プラットフォームとして使用できる他、フォージングと呼ばれる独自のマイニングのシステムがあるなど、他にはない特徴を備えている個性的な仮想通貨です。

人気も高く、2018年6月時点の時価総額にいたっては1000億円を超えています。

今回はそんな人気の仮想通貨であるリスクの特徴とフォージングの仕組みについて紹介します。

リスクの特徴

リスクは仮想通貨の一つであり、2016年5月に公開されました。通貨単位はLSKです。

発行上限枚数がない仮想通貨のため、毎年新規の仮想通貨が発行されます。

国内ではbitFlyer(ビットフライヤー)がリスクを取り扱っています。

リスクというと仮想通貨のLSKを指すこと一般的なのですが、技術の世界ではプラットフォームとしてのLiskを指すことが多いです。

プラットフォームとしてLiskを使用すると、DAppsと呼ばれるアプリを開発することができます。本来、通貨のLSKとは、このプラットフォームのLisk内における通貨のことを指します。

リスクのコンセンサスアルゴリズムはDPoSで、リスクで取引を承認する行為はフォージングと呼ばれています。

フォージングとは、ビットコインにおけるマイニングに該当する行為のことです。

リスクはイーサリアムと似た特徴を多く持っている仮想通貨です。イーサリアム同様にスマートコントラクトの機能がある他、プラットフォームとしてDAppsを作れるなど、共通点が多いです。

スマートコントラクトとは?

スマートコントラクトとは、イーサリアムにある機能として有名であり、この機能はリスクにも存在します。

スマートコントラクトとは、本来の意味は契約の自動化を指します。例えば自動販売機の場合、商品を購入すると自動的に契約が完了し、目的のモノを受け取ることができます。この契約の自動化をブロックチェーン上で行うシステムがリスクにはあります。

ブロックチェーンには、今までの取引の全ての記録が保存されており、それは誰でも閲覧が可能となります。

スマートコントラクトでは、契約が結ばれることで、はじめて売買などの取引が行われることになります。ブロックチェーンには、送金の記録だけでなく、売買契約の内容も残ります。

本来、取引というのは第三者の仲介があってはじめて安全に行えるものです。スマートコントラクトを利用すると、この第三者の仲介がなくても安全に取引ができるようになります。

スマートコントラクトを導入すると、人手が不要になるため、コストの削減につながります。さらに、契約をすべて自動的に行ってくれるので、無駄な時間が省かれます。

さらに、取引の履歴はすべて残るため、いちいち契約書を作成する必要がなく、面倒な手続きを無くしてスムーズに取引ができるなど、様々なメリットがあります。

DAppsとは?

リスクをプラットフォームとして使用することで、DAppsと呼ばれるアプリを作ることができるのですが、このDAppsとは一体何なのでしょう?

DAppsとは分散型アプリケーションのことで、ブロックチェーンを用いた非中央集権的なアプリのことです。

DAppsの条件は、オープンソースであること、ユーザーの合意でプロトコルを改善できること、そしてトークンを使用していることなどが挙げられます。

アプリを作成するだけならば、わざわざブロックチェーンを使用する必要はありません。ブロックチェーンでDAppsを作成するメリットとは一体何なのでしょう?

DAppsのメリットは、非中央集権的であることです。

従来のアプリは中央集権的なサービスのため、アクセスが集中するとサーバーが落ちる、人件費などの維持費かかるなどのデメリットがありました。

中央管理者が存在しないDAppsにはこのようなデメリットはありません。すべて自動でオペレーションが完結しているため、コストはかかりません。

さらに、分散型アプリケーションのため、アクセスが殺到したとしても、サーバーがダウンすることはなく、常に安定します。

分散型アプリケーションは、今までのアプリが抱えていた課題やデメリットを解決できる新しい技術なのです。

サイドチェーンとは?

リスクでは、サイドチェーンを使用することでDAppsなどのアプリを作れるという機能があります。このサイドチェーンとは一体何なのでしょう?

サイドチェーンとは、ブロックチェーンのメインのチェーンとは別に生成されたチェーンのことです。

ブロックチェーンを親チェーン、サイドチェーンを子チェーンと呼ぶことが一般的です。

リスクでは、プラットフォームが増える度に新しいサイドチェーンが築かれることになります。

リスクの親チェーンは、仮想通貨のLSKのためのブロックチェーンです。この親チェーンからサイドチェーンを派生させることで、新しいプラットフォームが作られることになります。

サイドチェーンはメインチェーンとは異なるチェーンということもあってか、どのように設計をするかは開発した人の自由となります。

これがメインチェーンの場合、参加者全員の合意がなければ新たに機能を拡張させるなどの行為はできず、難しいです。

サイドチェーンとは、メインチェーンでは出来ないことを自由に設計できるプラットフォームなのです。

なぜサイドチェーンを使用するのか?メリットを解説

サイドチェーンを使用することで新しいプラットフォームを作成することができるのですが、なぜあえてサイドチェーンを使用するのでしょう?どのようなメリットがあるのでしょうか?

サイドチェーンを使用するメリットとして、まず安全性があります。

かつてDAO事件と呼ばれるハッキング被害があった時、サイドチェーンを使用していればこの流出事件は防げたのではないのかと言われているほど、サイドチェーンはセキュリティに秀でたシステムです。

イーサリアムのメインチェーンを分裂させる必要のあったDAOとは異なり、サイドチェーンを使用する場合はメインチェーンを分裂させる必要はありません。

もしもメインチェーン内で不正やトラブルが起こると、その影響はメインチェーン全体に普及します。場合によってはハードフォークをするなどして対策を練る必要があります。

しかし、サイドチェーン内で起きたトラブルは、サイドチェーン内で処理できるため、メインチェーンには波及しません。

何かトラブルが起きた時、その被害をサイドチェーン内に限定し、最小限におさえることで、メインチェーンを守ることができる、これがサイドチェーンのメリットの一つです。

二つ目のメリットは、新しい技術が誕生した時、すぐにそのテクノロジーを取り込むことができるという利点がサイドチェーンにはあります。

もしもビットコインのような参加者が多い仮想通貨に新機能を取り込もうとした場合、参加者の合意を得る必要があります。そのため、実際に新しいサービスを導入するまでに多くの時間を費やすことになるでしょう。

しかし、サイドチェーンならば、独自の判断ですぐに導入することが可能です。たとえその結果、悪影響が出たとしても、その影響はサイドチェーン内部の問題として処理されるため、メインチェーンが被害を受けることはありません。トカゲのしっぽ切りをイメージすると、わかりやすいでしょう。

サイドチェーンには他にも、メインチェーンのブロック承認の一部をサイドチェーンに割り当てることで、メインチェーンの負担を減らし、送金速度を上げることができるという利点があります。つまり、スケーラビリティ問題を解決できるということです。

このように、サイドチェーンを取り入れると、様々な恩恵を享受することができます。

サイドチェーンを導入すると、メインチェーンに悪影響を与えることなく新しい機能を追加し、尚且つ負担を減らし、独自の設計をすることができる、これらがサイドチェーンを使用する最大の目的でしょう。

JavaScriptを採用する理由

リスクが採用しているプログラミング言語は「JavaScript」です。

JavaScriptが選ばれている理由として、まず投資家から好材料だと思われやすいからという理由があります。

JavaScriptは世界中にファンのいるプログラミング言語のため、WEBエンジニアならば誰でもリスクの開発に参加しやすいというメリットがあります。

せっかくDAppsを作れる環境があったとしても、それを作ってくれるWEBエンジニアがいなければ意味がありません。

その点、JavaScriptを採用しているリスクのプラットフォームならば、世界中のWEBエンジニアが開発に参加しやすい環境があります。参加する人数が多ければ、それに比例して優秀な人材も集まりやすく、そういった人達の協力を得ることでリスクはプラットフォームとしてさらなる成長を遂げることができるでしょう。

投資家の中には、そのようなリスクの将来性に期待し、資産を投じる人も現れることでしょう。

リスクのマイニングとは?

リスクにもマイニングと同じシステムがあります。ただし、リスクではこの方法をフォージングと呼びます。

DPoSを採用しているリスクでは、システム内の有権者の投票によって選ばれた上位101位までが代表者となり、ブロックの承認とトランザクションの処理、いわゆるフォージをすることになります。

このトランザクションをすると、新規発行されたリスクを入手することができます。基本的な仕組みはビットコインのマイニングなどと同じなのですが、ただ誰でも参加可能なマイニングと違い、フォージングは投票で選ばれた101人でないとトランザクション処理が出来ないという特徴があります。

DPoSとは?

DPoSとは、Delegated Proof of Stakeの頭文字を取った単語で、リスクのコンセンサスアルゴリズムのことです。

DPoSのシステムは間接民主制に似ており、トランザクションの処理は投票に選ばれた一部の人、リスクの場合は上位101位までの人にのみ与えられる権利となります。

このトランザクション処理をする人のことをビットコインではマイナー、リスクではdelegateと呼びます。

間接民主制といっても、投票券は一人一票というわけではありません。一人でも複数回投票することができます。

DPoSを採用するメリットとして、まず電力などのコストの削減があります。ビットコインのPoWのようなシステムを採用すると、マイニングをするにあたって莫大なエネルギーが必要となります。しかし、DPoSならば、PoWほどのエネルギーは不要となり、コストの削減に繋がります。

さらに、ブロックの生成時間が短縮されるため、取引がスムーズになるなどのメリットがDPoSにはあります。

多額のコインを保有する人しか参加ができないPoSと違い、DPoSはたとえ保有量が少数であっても、選挙という形で参加することが可能です。そのため、DPoSならば少数の意見だからといって排除されることはありません。

DPoSは、力のない個人であってもマイニングに参加できるコンセンサスアルゴリズムなのです。

ヴォーティングとフォージングを解説

フォージングとは上述した通り、リスクのマイニングのシステムのことです。

新規で発行されるリスクを入手するためには、このフォージングと呼ばれる方法とは別にもう一つ、ヴォーティング(VOTING)と呼ばれる方法があります。

ここではフォージングとヴォーティングの仕組みについて解説します。

フォージングの仕組みを解説

新規発行の仮想通貨をフォージングで入手するためには、投票によって上位101位に選ばれる必要があります。この101位に選ばれない限り、トランザクション処理ができないため、新規仮想通貨を直接入手することはできません。

フォージングでは自分で自分に投票することができるため、ある程度の資金力があれば、独力で票を集めることは可能です。

一定数の票を集め、上位101位に食い込めば、トランザクションをする権利を得て、新規発行されたリスクをもらえます。

では、これ以外にリスクを入手する方法はないのかというと、そんなことはありません。ヴォーティング(Voting)、いわゆる投票でもリスクを入手することは可能です。

ヴォーティングの仕組みを解説

リスクで投票をした相手が上位101位に選ばれ、トランザクション処理を行い、新規発行されたリスクをもらうと、その人物に投票した者にも報酬が与えられます。

このような投票によって報酬を得ることをヴォーティングと呼びます。

ヴォーティングでは、1回あたり33人まで投票をすることができます。この投票した33人のうち、上位101位に選ばれた人がトランザクション処理をすると、その人に投票をした人も報酬をもらえる、これがヴォーティングの仕組みとなります。

ただし、投票には一回あたり1LSKが必要となります。1LSKの価格は、2018年6月9日時点のレートだと900円前後となります。

さらに、ヴォーティングでもらえる報酬は、リスクの保有量によって違いが生じます。リスクの保有量が多ければ多いほど、ヴォーティングでもらえるリスクの量が増えますし、少ないと報酬も少なくなります。

ヴォーティングで稼ごうと思った場合、リスクを多めに保有する必要があります。

リスクのマイニングに対する総評

リスクのフォージングは、ビットコインのマイニングと異なり、誰でも参加可能というものではありません。ただし、報酬を稼ぐことだけを目的とするならば、ヴォーティングのあるリスクの方がビットコインよりも稼げる可能性が高いです。

というのも、競争が激しいビットコインの場合、マイニングに参加したとしても、競合が強すぎてマイニング報酬を稼げない恐れがあるからです。

その一方で、リスクならばたとえトランザクション処理の作業に参加できずとも、ヴォーティングに参加することで新規発行のリスクを入手することが可能です。

プラットフォームであるリスクは開発者だけでなく、投資家にもオススメできるシステムがある仮想通貨です。

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