ビットコインの発行枚数は?上限は2100万枚!

仮想通貨は有史以来、前例のない通貨です。この先、仮想通貨がどのように変貌を遂げ、社会に溶け込むかは、誰にも予測できないでしょう。

にも関わらず、一部の投資家の中にはビットコインは今後とも価格が上がり続けると確信している人達が多くいます。

ビットコインの価格が今後とも上がり続けると考えられる理由は複数存在します。ビットコインの発行枚数の上限は、そんなビットコインの価格が今後とも高騰する理由の根拠の一つとしてよく議題にのぼります。

ビットコインはドルや円、ユーロなどの法定通貨と違って、総発行枚数が増えることはありません。一旦すべて発行されたら最後、今後ビットコインの流通量が増えることはないのです。つまり、ビットコインとは、インフレが起こらない通貨ということです。

仮想通貨のニーズが今後とも高まる一方で、供給量が増えないとなると、価値は上がる一方となります。上限という縛りがある以上、確かにビットコインは将来値上がりしそうですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?こればかりは実際に未来を覗いてみない限りわかりません。

今回はそんなビットコインの発行枚数の上限に関する情報を紹介します。

ビットコインの発行枚数の上限とは?

人気の仮想通貨であるビットコインは、2009年より運用を開始された、世界最初の仮想通貨です。

ビットコインはマイニングと呼ばれる方法で常に新規発行される仮想通貨です。ただし、この新規発行の量には上限があります。

ビットコインの発行枚数の上限は2100万枚までと決まっており、それ以上新規発行されることはありません。

そして、2018年5月時点で、既にビットコインは8割以上が採掘されています。現在、ビットコインは約1700万枚以上が採掘されており、残りはわずか400万枚ほどとされています。

2100万枚という数値は、一見すると大きい数値です。しかし、地球上に存在するお金の総量が17京円以上で、今後とも増え続けることを考慮に入れると、ビットコインの総量は圧倒的に少ないということがわかります。

もしも今後、ビットコインが社会に受け入れられ、地球上の法定通貨が続々とビットコインへと流れ込んだら、ただでさえ発行枚数が少ないだけに、価格が高騰する可能性があります。

ビットコインに上限がある理由

ビットコインの上限は2100万枚までと決まっているのですが、それは一体誰が、どのような理由で決めたのでしょう?

まず発行上限は誰が決めたのかといえば、それはビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトです。

次に上限がある理由ですが、それはビットコインの価値を保証するためです。

国家のような価値を保証してくれる存在がいないビットコインの場合、際限なしに通貨を発行し続けると、やがてインフレを起こしてしまい、価値が下がってしまいます。これでは通貨として使用できません。

そこで発行枚数に上限を設定し、希少価値を付けることで、ビットコインはインフレが起こるリスクを回避しているのです。

ビットコインに発行上限がある限り、今後とも希少価値が失われることはないでしょう。

ビザンチン将軍問題とブロックチェーンの関係

ビザンチン将軍問題とは、合意形成に至るまでのプロセスに関する問題のことです。

ブロックチェーンは本来、参加しているメンバーがお互いに監視し合い、そして協力し合うという、民主主義的なシステムによって成立しています。

では、このシステムに参加しているメンバーは全員、善意からシステムに参加している良き人なのかというと、必ずしもそうとは限りません。

ブロックチェーンは誰でも参加が可能なシステムなだけに、時には悪意のある人物や不正行為を働く人物が紛れ込むことがあります。このような一部の悪意ある人物が不正を働き、合意形成に問題を起こす行為のことをビザンチン将軍問題と呼びます。

ブロックチェーンには常にこの悪意のある人物が入り込むリスクが内在しているだけに、どうすれば悪意ある人物からの攻撃を防ぐことができるのか、ビザンチン将軍問題を回避するための仕組みが求められます。

このリスクを回避するための仕組みとして、ブロックチェーンにはコンセンサス・アルゴリズムと呼ばれるルールが存在します。

ビットコインのコンセンサス・アルゴリズムはプルーフ・オブ・ワークとなります。

プルーフ・オブ・ワークには、最初に解かれたブロックが正として扱われるというルールが存在します。

ビットコインのブロックチェーンを改竄するなどの不正を働くためには、ブロックの計算をやり直す必要があります。しかし、このやり直しの計算をするためには、常にブロックの生成スピードよりも早く計算しなければならず、現行のパソコンのスペックでは不可能だとされています。

たとえビットコインのブロックチェーンに対して不正を働きたくても、プルーフ・オブ・ワークを採用している限り、ビザンチン問題は起こらないということです。

アルトコインにも上限はあるのか?

仮想通貨はビットコインだけではありません。他にもイーサリアムリップルライトコインビットコインキャッシュなど、様々な種類のアルトコインが存在します。

これらアルトコインにも発行上限はあるのでしょうか?

アルトコインには、発行上限があるものと、無いものがあります。

さらに、上限もアルトコインの種類によってそれぞれ異なりますので、仮想通貨だからといって必ずしも同じ値の発行上限があるとは限りません。

発行枚数の上限は仮想通貨によって異なります。

イーサリアムのように発行上限が存在しないタイプの仮想通貨も存在します。

発行上限が異なる理由とは?

ビットコインに発行上限がある理由は、希少価値を持たせることで、保証がなくても通貨としての価値を付けるためです。

アルトコインもビットコイン同様に、価値を付けるためにあえて発行上限を設けているのですが、この上限となる数値は製作者が自由に設定することができます。

できるだけ希少価値を高くさせたいと思うのであれば仮想通貨の発行上限を低く設定すれば良く、できるだけ価値を低くすることで仮想通貨を広く流通させたいと思うのであれば発行上限は高く設定すれば良いのです。

仮想通貨は、発行枚数が少ないほど希少価値が高くなり、発行枚数が多くなるほど希少価値が低くなります。

そのため、発行上限がなく、際限なしに発行できる仮想通貨は、価値が非常に低いです。

発行上限が何枚になるかは、製作者の都合と、仮想通貨の目的に依存します。

ビットコインの発行量の推移

ビットコインの発行量は、次のチャートのように変化しています。

ビットコインの発行量チャート

2009年の誕生当初こそ、新規発行量の多かったビットコインですが、時間の経過と共にカーブは緩くなり、新規発行のペースが落ちています。

ビットコインは既に8割が採掘済みですが、このようにだんだんと発行されるペースが落ちているため、今後しばらくの間は新規発行が続く予定です。では、一体いつビットコインの発行枚数は上限に達するのでしょう?

現在のビットコインの発行枚数は?

2018年5月16日時点におけるビットコインの発行枚数は、1703万3863枚でした。

2021年9月現在は、約1,863万9,000枚のビットコインが発行されていると計算できます。

計算方法は後述で紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。

ビットコインの発行枚数が上限に達するのはいつ?

ビットコインの発行枚数が上限に達する予定日は、2140年だとされています。

ただし、99%が発行される予定日は、2033年頃だとされています。発行枚数が99%に達すると、ビットコインの新規発行量が大きく減るため、マイニングによって得られる枚数は軽微になります。

もっとも、ビットコインの価格が今後10倍から100倍、そして1000倍と拡大し続けるのであれば、たとえ軽微な量であっても、マイニングするだけの価値はあるでしょう。

ビットコインの半減期と発行上限数がある理由について解説

ビットコインには半減期が設けられています。

半減期とはマイニングに成功した人へ支払われる報酬が半分になるタイミングのことです。

ビットコインは21万ブロックを生成すると半減期が訪れるようにプログラミングされています。

2009年にビットコインが誕生してから、約10分に一度のペースでマイニングが行われてきました。

その頃のマイニング報酬は50BTCです。

1ブロックの生成に10分かかるので、21万ブロック生成されるためには210万分かかる計算になります。

210万分は約4年に相当するため、半減期は4年に一度訪れると言われているのです。

210万分はどのくらいの長さ?

210万分÷60分=35,000時間

35,000時間÷24時間=1,458.33日

1,458.33日÷365日=4.00年

※小数点第3位を四捨五入して計算

そして半減期が訪れるたびにマイニング時の報酬は半分になります。

最初は50BTCだった報酬も、25BTC、12.5BTC、6.25BTC…と減っていきます。

2020年5月には3度目の半減期が訪れ、2021年9月現在のマイニング報酬は6.25BTCになりました。

4年に一度のペースであれば、次に半減期が訪れるのは2024年の5月頃でしょう。

ただあくまでも半減期が訪れるのは「4年に一度」ではなく、「21万ブロックが生成されたタイミング」です。

スケーラビリティ問題の解消や、ビットコインのアップグレードによってマイニング速度に変化があれば、半減期の時期がズレる可能性はあります。

また半減期の回数は33回までと言われています。

単純に計算すると、33回目の半減期が訪れるのは2140年。

あと100年以上はマイニングによってビットコインの報酬が得られますが、その頃には報酬は約0.0024BTCほどになっています。

「1BTC=500万円」で計算すると1万2,000円の報酬ですが、100年後にビットコインの価格がどのくらいなのかは分かりません。

ビットコインに半減期が設けられているのは、ビットコインに希少価値を与えるためです。

半減期が無かった場合、マイニング報酬は50BTCのままブロックが生成し続けられて、短期間で大量のビットコインが市場に流出することになります。

ビットコインが市場に大量に流出すれば、ビットコインの価値は著しく下がり、ビットコインのインフレーションが起こるでしょう。

このような事態を避けるために、ビットコインには半減期が設けられています。

ビットコインが上限に達したらどうなるのか?

ビットコインの発行枚数が上限に達するのは、100年以上先の話です。しかし、半減期がある以上、100年と経たずにマイニング報酬は激減することでしょう。

この先、マイニングによって得られるビットコインの枚数はますます減っていきます。そのため、ビットコインのマイナーが得られる報酬は、今後減っていくことでしょう。

では、いざ発行枚数が上限に達した場合、もはや少量のビットコインすらマイナーは稼げないのでしょうか?

上限に達した後のマイニング報酬

結論から言うと、たとえ発行枚数が上限に達したとしても、マイニング報酬が無くなることはありません。

そもそもマイニングはビットコインの運営にあたって必要不可欠な存在です。もしもマイニング報酬が無くなり、稼げなくなると、マイナーがいなくなってしまうため、ビットコインの存続が危ぶまれます。

そのため、上限に達したとしても、マイニング報酬が無くなることはないのですが、ではどこから報酬を支払われるのでしょう?

ビットコインの新規発行が終了した場合、マイナーは今後、ビットコインの送金手数料を報酬としてもらうことができます。

ビットコインを送金すると、少額ですが手数料が取られます。この手数料がマイナーへ支払われる報酬となりますので、たとえビットコインの発行枚数が上限に達したとしても、マイニング報酬がなくなることはありません。

ビットコインの価値

ビットコインが誕生して以来、既に様々な仮想通貨が誕生しています。その中には性能面においてビットコインよりも優れている仮想通貨は多くあることでしょう。しかし、それでもビットコインよりも時価総額が高いアルトコインというのは今のところ存在していません。

既にビットコインは仮想通貨の世界において基軸通貨として扱われています。ビットコインを中心にアルトコインは動いているといっても過言ではないです。

このように、ビットコインは既に仮想通貨の世界において盤石の地位を築いています。今更ビットコインが価値を失う可能性はとても低いでしょう。

むしろ、発行枚数に上限があるばかりか、半減期まであるビットコインは、今後ますます希少価値が高まり、価値が増大する可能性のある仮想通貨です。

既に高額の仮想通貨へと成長を遂げたビットコインですが、その本当の価値はもっと高いのかもしれません。

アフィリエイト表記

share bitters!!この記事をシェア!

           
堅牢なセキュリティ体制で安心して取引できます!

この記事を読んだご意見、感想などをコメントしてください。