イーサリアムの将来性は?BTCを脅かすイーサの特徴と仕組みを解説

2017年の仮想通貨市場は年初に10万円台だったビットコインが200万円を突破し20倍を達成するなど、ビットコインで盛り上がった1年となりましたが、盛り上がりを見せたのはビットコインだけではありません。

ビットコインが仮想通貨の中でメジャーであることからニュースでも取り上げられましたが、その陰で躍進していた通貨があったことをご存知でしょうか?

躍進した通貨の1つがイーサリアム(Ethereum)で時価総額ランキングではビットコインに次いで2位に位置していますが、圧倒的に開いていた差がどんどん縮まってきており、ビットコインの1位の座を脅かしています。

なぜ、イーサリアムが注目されるようになったのでしょうか?

イーサリアムの魅力とその将来性について見ていきましょう。

イーサリアムってどんな通貨なの?

イーサリアムとはビットコインなどの仮想通貨と呼ばれる通貨の1つで、時価総額は約108,000億円(2018年1月26日時点)となっており、ビットコインの時価総額約197,000億円に次いで2番目に時価総額が大きい通貨として有名です。

しかし、ビットコインが送金目的で作られた通貨であったりマイニングによって発掘されたりなど特徴や仕組みがある程度知れ渡っているにもかかわらず、イーサリアムの特徴や仕組みはあまり知られていません。

イーサリアムが一体何なのか見ていきましょう。

イーサリアムってコインの名前なの?

「ビットコイン(BTC)」がコインの名称を表しているように「イーサリアム」も仮想通貨の名称を表しているのかと言えばそうではありません。

イーサリアムは仮想通貨のシステム全ての名称であり「イーサ(Ether)」がシステム内で使われるコインの名称となっています。

イーサリアムの発行上限は何枚なの?

発行数はビットコインが2100万BTCの発行を終えれば発行を停止するのに対して、イーサリアムは発行枚数の上限を設けていません。

現在のところ約9,800万ETH(時価総額÷価格にて算出)発行されており、既にビットコインを上回る発行量となっています。

いつまでも発行を続けてしまうと市場に仮想通貨があふれ、仮想通貨の価値が不安定になってしまう可能性があるため、いずれ上限が設定されることになるでしょう。

イーサリアムのマイニング方式は?

イーサリアムのマイニング方式は現在のところProof of Workという方式で、ビットコインと同様のシステムになっていますが、今後Casper(キャスパー)という方式に変わると言われています。

ブロック作成のスピードはビットコインが約10分であるのに対し、イーサリアムは約15秒と圧倒的なスピードを誇っていますが、以下のような問題が生じてしまいます。

  • 作業効率が悪い
  • マイニングの一極集中

マイニングによってブロックの作成を行う際に同時にブロックが作成された場合には、短いブロックよりも長いブロックを優先して採用し、短いブロックは破棄されてしまうという状況でした。

イーサリアムの場合は、ビットコインと比較するとブロックの作成スピードが早いことから同時にブロックが作成される可能性が高く、破棄されるブロックが多くなってしまいます。

そうなると、マイニングによる報酬を期待してブロックの作成に取り組むマイナーにとっては、無報酬でブロックの作成を行うことになる上に、より早く作成した人が次のブロックの作成に進むことから、マイニングが一極に集中することになってしまい、効率の悪いマイニング方式となってしまいました。

そこで、イーサリアムでは破棄されてしまうはずであったブロックを作成した人にも「uncle」という形でデータの再利用を行い、マイニング報酬を与えることによってマイナーがマイニングを行いやすい環境を作るとともに、予備のブロックを作成することでセキュリティを高めています。

スマートコントラクトって何なの?

スマートコントラクトとはいったい何なのでしょうか?スマートコントラクトの仕組みを見ていきましょう。

例えば、商品の購入を銀行振り込みによって行ったとしましょう。

売主は銀行振り込みによって入金が確認できてから商品の発送を行うためリスクはありませんが、買主の場合には入金できていないと嘘をつかれてしまってはどうしようもありません。

そこで、銀行振り込みなどの場合には銀行が第三者機関として買主から売主への入金がきちんと行われていることを、銀行が監視することにより取引の安全性を保ちます。

通常であれば第三者機関によってその取引が確実に行われているかどうかの監視が必要でしたが、ブロックチェーンの技術によって第三者機関が不要になりました。

マイニングという作業によってブロックチェーン上に取引記録の記帳を行うのですが、このブロックチェーン上に取引記録だけではなく様々な情報を記録することができるのがスマートコントラクトです。

ビットコインの場合には、どこのウォレットからどこのウォレットに送金が行われたか記録されますが、それに付け加えて様々な情報を記録できるのがイーサリアムの魅力と言えるでしょう。

イーサリアムの他のアルトコインとどこが違うのか?

イーサリアムにはビットコインと比較すると、マイニングによるブロック作成時に取引データ以外にも多くの情報を記録できるという拡張性がありましたが、他のアルトコインとはどこが違うのでしょうか?

例えば、リップルやビットコインは送金目的で作成された仮想通貨であるのに対して、イーサリアムやリスクはアプリケーション作成のプラットフォームを目的としています。

さらにイーサリアムとリスクを比較するとイーサリアムはメインチェーン、リスクではサイドチェーンが採用されているという違いがあります。

メインチェーンとサイドチェーンは、何が違うんですか?
メインチェーンは1ヶ所ハッキングを受けるとその影響が全てに生じるが、サイドチェーンの場合にはメインから切り離すことでハッキングの拡大を防ぐことができる。

また、マイニングを行う際のプログラミング言語が異なったり、マイニング方式が異なったりなど様々な違いがあり、利用者がそれぞれの特徴を理解しながらどれが自身に最適化を選別していくことになるでしょう。

イーサリアムの歴史徹底解剖

ビットコインは「サトシ・ナカモト」という人物によって提唱されたのち、開発チームによって開発が進められビットコインが世の中に広まることになりましたが、イーサリアムはどのようにして生まれたのでしょうか?

イーサリアムの誕生秘話とその歴史について見ていきましょう。

イーサリアムはどうやって誕生したのか?

2013年にヴィタリック・ブテリンという人物によってイーサリアムの設計が開始され、その翌年の2014年にプレセールが、2015年には日本の取引所でも取引が行われるようになりました。

スイスに拠点を置く「イーサリアム財団」という組織が、イーサリアムのプロジェクト発足時に集まった資金を管理しており、「ETH DEV」という設計者であるヴィタリック・ブリテンを始めとする世界中の開発者たちによって、日々イーサリアムの開発が行われています。

ビットコインが登場したのが2009年であることを考えると新しいコインになりますが、そのコインの可能性が高いことから、ビットコインに次いで時価総額2位につけるようになりました。

ハードフォークや分裂はあったのか?

イーサリアムはブロックチェーンに取引データの記録を行うだけのビットコインとは異なり、そこにさらにデータを組み込むことができることからアプリケーションを作成する際のプラットフォームとしての機能に優れていることから周囲に注目されています。

しかし、そのデータの入力を行うことができるという拡張性が逆に脆弱性を生み出してしまっており、結果的にその脆弱性を狙ったハッキングなどの攻撃を何度も受けることとなりました。

ハッキングを受けた結果、どうなったの?
2016年6月に360万ETH(総額約52億円)ものハッキング被害が発生してたことで、1回目のハードフォークが行われ、被害を帳消しにする措置が取られましたんだ。

過去にさかのぼって操作を可能にしてしまうと信頼性と安全性が低下してしまうため、イーサリアムが持つ拡張性に一部制限を加えることでセキュリティ効果を高めることを目的とした新たな仮想通貨が生み出されます。

その分裂によって誕生したのが、現在の「イーサリアムクラシック」になります。

イーサリアムクラシックはセキュリティ効果を高めることに成功しましたが、イーサリアムそのもののセキュリティに変化がなかったため、2017年に再び34億円ものETHのハッキング被害が発生してしました。

またハッキングを受けたのね。
うむ。結果的に前回と同様ハードフォークを行うことになり、その結果誕生したのが「イーサリアムゼロ」だ。

イーサリアムは拡張性が高いため、多くの企業から注目される仮想通貨となりましたが、その拡張性が脆弱性を生み出してしまっていることから、その部分とどう向き合うかが今後の課題となるでしょう。

イーサリアムの企業連合

イーサリアムにはビットコインのようにブロックチェーンに取引データを記録するだけでなく、拡張性を備えることによって様々な情報を記録することができます。

そのイーサリアムのスマートコントラクト技術を高めて活用することを目指す企業の集まりとして2017年2月に「EEA(イーサリアム企業連合)」が発足することになりました。

イーサリアム企業連合には、マイクロソフトやインテルなどの世界的な大手企業だけでなく、トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャルグループといった国内企業も参入し、ついにはKDDIが加入しスマートコントラクトの実証実験を開始する流れとなりました。

ETFとは何か?イーサリアムは承認されるのか?

ETFとは「Exchange Traded Fund」の省略で、上場投資信託の略称になります。つまり、イーサリアムを原資とした取引が行われるようになるため、認可がおりた場合には取引所だけでなく証券会社を通じて購入することができるようになります。

イーサリアムに先行してビットコインがETFの認可を受けるべく申請を行いましたが、結果的に不安定な価格変動と先物すら存在していないという現状に上場の許可はおりませんでした。

しかし、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が2017年12月10日にビットコインの先物取引を開始したのに続き、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でも1週間後に先物取引を開始したため、ビットコインの先物取引が始まったことに続いて、ビットコインのETFの認可がおりる可能性は高くなっています。

ビットコインのETFの認可がおりれば、イーサリアムのETFに対しても認可がおりる可能性が高くなってくるため、もうしばらくするとETFの認可がおりるかもしれません。

ETFの認可がおりれば、イーサリアムの取引が取引所だけでなく証券会社を通じても取引が行えるだけでなく、認可によってイーサリアムの信頼度が上昇するため今まで以上に活発な取引が行われることが期待されます。

イーサリアムが取引できる取引所一覧

イーサリアムが取引できる取引所は以下の通りです。

取引所 取引方法 手数料
bitFlyer(ビットフライヤー) 取引所・販売所 取引所0.2%販売所0%
coincheck(コインチェック) 販売所 0%
Zaif(ザイフ) 取引所 Maker0%・Taker0.1%
bitbank(ビットバンク) 取引所 0%
DMM Bitcoin(ディーエムエムビットコイン) 取引所 0%
BITPOINT(ビットポイント) 取引所 0%
GMOコイン 販売所 0%

販売所は取引所と比較すると手数料が無料であることが多いものの、取引所よりも購入時が高く売却時が安いという特徴があるため、あまりおすすめしません。

取引所でも手数料無料の企業が増えてきましたが、メジャーではない企業の取引所の場合には、取引量が少ないというデメリットがあるため、ある程度取引量が多く手数料の少ない企業の取引所がベストと言えます。

イーサリアムの将来性は?

イーサリアムはブロック作成における拡張性が高いことから世界中の企業から注目されており、イーサリアム企業連合が誕生したことによって、イーサリアムに対する期待は今後益々高まっていくことになるでしょう。

仮想通貨を利用して資金調達を行うICOにおいても、イーサリアムの利便性の高さからイーサリアムを利用したアプリケーションを発表する団体が相次いでいます。

しかし、イーサリアムそのものがまだ開発段階であり、拡張性の高さゆえのセキュリティ面の脆弱性はまだ解決できていません。

そのため、今後またその脆弱性を狙ったハッキングなどの被害が生じる可能性も否定できませんが、イーサリアム財団によって今後さらなる改良が加えられ、より完璧なものに近づくことが期待されます。

イーサリアムはビットコインよりも市場に現れたのが遅いにもかかわらず、急速に普及し、時価総額2位に定着するようになりました。

しかし、その拡張性の高さからさらにイーサリアムへの期待が高まった場合には、ビットコインを抜いて時価総額が1位になる可能性もあるので、まだまだ目が離せません。

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