BTCBOX(BTCボックス)の特徴と手数料・登録方法を解説!
仮想通貨の購入および売却などの取引をするためには、仮想通貨の取引所を利用する必要があります。
BTCBOX(BTCボックス)とは、国内に複数存在する取引所の一つで、BTCボックス株式会社が運営しています。
2014年3月に設立された取引所で、2017年9月に金融庁より認可を受けています。
BTCBOXは確かに国内の取引所なのですが、代表取締役が外国人など、どちらかといえば海外寄りの取引所となります。そのため、海外版のBTCBOXを利用すると、国内の取引所がまだ扱っていない仮想通貨を取引できるなどの特徴があります。
創業の歴史が非常に長く、サーバーダウンがほとんど起こらないなど、信頼性が高い取引所としてユーザーから評価されています。
ここではBTCBOXの特徴を紹介します。
BTCBOXの特徴
国内の取引所の一つであるBTCBOXは、ビットコインが注目されるようになった初期の頃に創業した最古参の仮想通貨取引所としても有名です。
BTCBOXの特徴というと、セキュリティの高さと、サーバーの安定性があります。
仮想通貨の取引所というと、どこもサーバーが不安定で、取引がし難いといった問題点を抱えています。しかし、BTCBOXだけは例外で、仮想通貨取引所のサービスを開始して以降、サーバーダウンを起こしたことがほとんどないという実績があります。
さらに、セキュリティのレベルが非常に高く、資産を守るための様々な施策を用意しています。安全に仮想通貨を管理したいという人にほどオススメとなります。
BTCBOXの基本情報
BTCBOXの基本情報は次のようになります。
社名 | BTCボックス株式会社 |
---|---|
設立 | 2014年3月6日 |
代表者(CEO) | David Zhang |
資本金 | 2億2516万円 |
金融庁登録 | 関東財務局長第00008号 |
取引形式 | ・現物取引 ・信用取引 |
売買手数料 | ・ビットコイン 0.05% ・ビットコインキャッシュ 0.1% ・ライトコイン 0.1% ・イーサリアム 0.1% |
セキュリティ | ・コールドウォレット ・マルチシグ ・2段階認証 |
BTCボックス株式会社とは?
BTCBOXを運営しているBTCボックス株式会社とは、 David Zhangが代表者を務める企業です。
東京都中央区に本社があり、仮想通貨交換業を主な事業としています。
BTCBOXは日本では知名度の低い取引所かもしれませんが、海外では評価の高い取引所として有名です。特に、セキュリティのレベルが非常に高く、サーバーも常に安定している取引所ということもあってか、ユーザーからの信頼が厚いです。
2014年に設立された取引所ということもあり、取引所の運営歴はどこよりも長い老舗企業です。サポート体制もしっかりしている企業で、LINEでのお問い合わせにも対応しています。
BTCボックス株式会社はPC用のツールだけでなく、スマホ用の取引ツールもリリースしているため、スマホさえあればいつでもBTCBOXを利用し、仮想通貨の売買が可能です。
日本での知名度に関して言うと確かに低いのですが、ユーザーからは信頼性のある会社として評価されています。
BTCBOXの信用取引と仮想通貨融資とは?
BTCBOXにはFXはありませんが、信用取引があり、レバレッジは最大で3倍まで設定可能です。
信用取引をするにあたり、BTCでは仮想通貨の融資が受けられるという、独自の融資サービスがあります。
所定の手続きを踏むことで、ユーザーはBTCからビットコインを借り、その借り受けたビットコインを使用して信用取引を行うことができます。
ただし、融資されたビットコインを使って信用売り取引を行う場合には、預託金を拠出する必要があるので注意してください。
ビットコインの融資を受けた場合、1日あたり0.1%の手数料が発生します。ビットコインの価格が高騰している現在、0.1%の手数料は高額になるため、余計なコストを払いたくないなら早めに完済しましょう。
国際版のBTCBOXとは?
BTCボックス株式会社の代表者が外国人であることからわかるように、BTCBOXは海外の性格が色濃い企業です。その影響もあってか、BTCBOXのホームページは日本人でも閲覧可能なのですが、ところどころ不自然な日本語が書かれていることもあります。
そして、これが他の取引所にはないBTCBOXならではの特徴なのですが、BTCBOXは国内向けの取引所とは別に、海外版の取引所も運営しています。
海外版取引所は、海外向けの取引所ということもあってか、国内取引所ではまだ扱われていない仮想通貨を多く取り扱っています。
ただし、海外版のBTCBOXを利用するためには、国内用とは別に登録をし直す必要があります。そのため、国内版のBTCBOXのアカウントがあっても、そのままでは海外版のBTCBOXは使用できません。同様に取引板も全くの別物です。
海外版と銘打ってこそいますが、国内版と海外版では全く別の取引所だと考えて問題ないです。
BTCBOXの取り扱い銘柄とは?
BTCBOXが取り扱っている仮想通貨の銘柄は以下の4種類となります。
- ビットコイン
- ビットコインキャッシュ
- ライトコイン
- イーサリアム
取り扱い銘柄に関する注意点
BTCBOXはサーバーが比較的安定している取引所のため、どの取り扱い銘柄であっても、トラブルなく安全に取引することができるでしょう。
そのため、信頼性の高いサーバーを求めている投資家にとっては、BTCBOXは非常にオススメの取引所となります。
ただし、BTCBOXは取り扱っている銘柄の数が非常に少ないという欠点を抱えています。確かに国際版のBTCBOXならば、どこよりも取扱数は多いのですが、国内版に限っていうとどこよりも取扱数が少ない取引所となるため、注意してください。
さらに、BTCBOXは他の取引所と比較して、仮想通貨の取引量が少ない取引所です。そのため、取引板で注文してもすぐに約定が成立するとは限りません。時には約定までに時間を要す可能性がとても高いですし、想定していた価格とは異なる価格で約定が成立することもあります。
その一方で、BTCBOXのビットコインの価格は、他の取引所のビットコインの価格とズレることが多い取引所でもあります。
BTCBOXは、アービトラージを狙いやすい取引所ということです。
BTCBOXのメリットとデメリットとは?
BTCBOXには仮想通貨の融資といった、他にはない独自の機能があります。さらに、海外版の取引所があるなど、かなり特異性の強い取引所です。
そんなBTCBOXには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょう?
BTCBOXのメリットとは?
BTCBOXのメリットというと、まずサーバーの安定性があります。
仮想通貨の取引所というと、大手でさえサーバーが不安定なところがあります。特に人気のある取引所ほど、サーバーの負荷が大きいということもあってか、サーバーがよく落ちるという悪評を持っているものです。
その点、BTCBOXは常にサーバーが安定している取引所となりますので、ユーザーはいつでも安心して取引ができます。
さらに、BTCBOXはコールドウォレットやマルチシグといったセキュリティ対策に余念のない取引所です。そのため、不正流出などについて心配することなく取引に専念できます。
他にも、ビットコインの価格乖離が起きやすいため、アービトラージがやりやすい取引所としても有名です。
BTCBOXのデメリットとは?
BTCBOXのデメリットというと、まず取り扱い銘柄が他と比べて非常に少ないという短所があります。いくら日本は規制が厳しいといえ、それでもBTCBOXは他と比べて圧倒的に少ないです。
BTCBOXが取り扱っている仮想通貨は、他の取引所でも売買が可能な仮想通貨ばかりのため、仮想通貨の取引がしたいだけのユーザーからすると、BTCBOXは魅力が薄いかもしれません。
それに加え、BTCBOXは手数料がなかなか高めです。特に、ビットコインの融資を受けた際にかかる手数料はかなり高いです。
信用取引ができるといっても、レバレッジの設定値が3倍までと非常に低いため、ハイリスクハイリターンな取引には向いていません。
他にも、BTCBOXはビットコインの出来高が少ないため他の取引所と比べ、思ったような約定ができないというデメリットもあります。
ただし、出来高が少ない分、価格が変動しやすく、アービトラージに向いているという側面もあるため、出来高の少なさは必ずしもデメリットになるとは限りません。
BTCBOXの手数料は?
BTCBOXは、新規アカウント開設手数料や口座維持手数料などの費用が一切かからず、無料で利用できる取引所です。
そのため、BTCBOXの口座を開設するだけならば、特に費用はかかりません。では、売買手数料に関してはどうなのでしょう?
BTCBOXの売買手数料は?
BTCBOXで仮想通貨の取引をする場合、それぞれの仮想通貨毎に手数料が発生します。
ビットコインは0.05%、それ以外の仮想通貨は0.10%の売買手数料がかかります。
レバレッジ手数料は?
BTCBOXで信用取引を行う際に、ビットコインの融資を受けると、1日毎に0.1%の手数料が発生します。
ビットコインの価格が100万円だった場合、0.1%は1000円となりますので、かなり高額です。
その他の手数料
BTCBOXは入金に関しては無料となりますが、出金に関してはそれぞれの仮想通貨毎に手数料がかかります。
ビットコインの出金手数料は0.001BTC、ビットコインキャッシュは0.001BCH、ライトコインは0.002LTC、イーサリアムは0.01ETHのコストがそれぞれに発生します。
さらに日本円の入出金に関しても、入金手数料こそ無料ですが、出金する場合は手数料がかかります。
出金手数料は、金額が15万円未満ならば400円、15万円以上なら750円それぞれかかります。
登録方法(口座開設)に必要なモノ
BTCBOXの口座を開設するにあたって必要なモノというと、インターネットをするための環境と、身分証明書くらいです。
あとは取引に必要な分の日本円があれば、口座を開設次第、すぐに取引を始められるでしょう。
口座開設の流れ
BTCBOXの口座を開設するためには、まず公式サイトにアクセスし、「新規登録」をクリックします。
その後、申込フォームにてメールアドレスとログインパスワードを入力し、作業を完了させます。すると、確認用のメールアドレスが届きますので、そこに記載されているURLをクリックしてください。この作業が終わると、本登録の手続きが完了となります。
登録作業が終了したら、次に本人確認書類をアップロードし、本人確認の手続きを進めてください。
すべての作業が終了後、BTCBOXより書類が送付されるので、受け取ってください。書類に記載されているワンタイムパスワードを入力することで、口座を開設できます。
BTCBOXと他社を比較
BTCBOXは2014年よりサービスを開始している老舗の仮想通貨取引所であり、サーバーが安定している取引所として評価されています。
では、他社と比較した場合におけるBTCBOXの優位性はどうなのでしょう?ここでは、BTCBOXと他社を比較した場合のメリットやデメリットを解説します。
他社と比較した場合のBTCBOXの良い点と悪い点は?
BTCBOXの強みというと、まずサーバーの安定度があります。これは他社にはないBTCBOXならではの良い点です。
仮想通貨業界はまだ黎明期ということもあってか、どこの企業も試行錯誤する形で取引所を運営しています。そのため、大手の取引所であっても、様々なトラブルや問題点を抱えているものですし、中にはユーザーからクレームが殺到するようなトラブルが起こることもあります。
その点、BTCBOXはサーバーが常に安定しており、クレームらしいクレームが出るようなトラブルが滅多にないという長所があります。
これが運営したばかりの取引所ならば、トラブルが少なくて当然なのですが、BTCBOXは運営歴の長い老舗です。にも関わらず、過去にサーバーダウンをしたことがほとんどないという経歴は、他の取引所では真似できないBTCBOXならではの優位性です。
このように、取引所としての信頼性という意味では、非常にオススメの取引所なのですが、その一方でBTCBOXはこれといった強みがなく、魅力に欠けるというデメリットがあります。
BTCBOXは取扱銘柄の数が非常に少なく、ここでしか扱っていないような独自の仮想通貨もありません。
信用取引こそできますが、レバレッジは低いですし、融資にかかる手数料も高めです。
現物取引をしたくても、出来高が少ないため、狙い通りの価格で約定され難いというデメリットもあります。
BTCBOXがオススメな人のタイプ
BTCBOXは他の取引所と比較すると、魅力的なインパクトが少ない取引所となります。
ただ、余計なことを考えず、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨を常に安全な状況で取引をしたいというユーザーとの相性は非常に良いでしょう。
というのも、仮想通貨の取引所というのは、人気のある取引所ほどサーバーが不安定になるなどのトラブルを抱えがちです。将来的にはこれらの問題点は解決されるのかもしれませんが、現状のところ、トラブルと無縁な取引所というと、BTCBOXぐらいです。
万が一のリスクなどを回避し、安全な環境で仮想通貨の取引をしたいというトレーダーにとって、常に安定したサーバーを提供し続けるBTCBOXは、まさに最もオススメの取引所となるでしょう。
ちなみに、仮想通貨のアービトラージに興味がある人にもBTCBOXはオススメです。
アービトラージを成功させるためには、取引所間において価格差が生じる必要があります。
出来高が他の取引所と比べて低いBTCBOXは、仮想通貨の価格乖離が起きやすい取引所でもあるため、アービトラージがしやすいです。そのため、アービトラージに挑戦したい人にほど、BTCBOXはオススメです。
BTCBOXの総評
確かにBTCBOXには決定打になるような特別な魅力はありません。ただし、問題点らしい問題点もなく、常に安定した取引環境をユーザーに提供しています。
これといった強みこそありませんが、その一方で非の打ちどころが特にない取引所となりますので、余計ないざこざに巻き込まれたくないという人にほど相性が良い取引所でもあります。
ただ、BTCBOXには、アービトラージに向いているという他にはない特徴があります。そのため、BTCBOXは単体よりも、他の取引所と併用した方が、かえってメリットが高まる取引所でもあります。取引所の口座を開設する際に、同時にBTCBOXの口座も開設しておくと、アービトラージによる利益が狙えることでしょう。
この記事を読んだご意見、感想などをコメントしてください。