bitFlyer(ビットフライヤー)といえば、国内でもっとも取引量の多い取引所として有名です。
ビットフライヤーは取扱っている仮想通貨の種類も多く、ここの口座を開設しておけば様々な仮想通貨の売買ができます。
そんな人気が高く、サービスが充実しているビットフライヤーなのですが、ここで購入した仮想通貨を他の場所へ送付したい場合、一体どうすれば良いのでしょう?
ここではビットフライヤーより仮想通貨を送付する方法を紹介します。
ビットフライヤーの送金方法とは?
ビットフライヤーより仮想通貨を他の場所へ送付する方法は非常に簡単です。
送付するにあたって必要なモノは、ビットフライヤーの取引用の口座と、送付先の外部アドレスだけとなります。
アドレスに間違いがあると送付できませんので、必ず正確なアドレスを用意しておいてください。
基本的に、どの仮想通貨であっても送付方法に違いはないです。そのため、一旦送付方法を習得してしまえば、今後はどの仮想通貨であっても問題なく送付できるようになるでしょう。
仮想通貨の送付方法は、送付したい仮想通貨の金額を指定し、アドレスを入力するだけとなります。
ビットコインを送金する手順
ビットフライヤーより送金するためには、まずビットフライヤーの公式サイトにアクセスし、ログインしてください。
次に、画面の左側にある「入出金」をクリックしてください。入出金のページにアクセスしたら、送付したい銘柄をクリックしてください。今回はビットコインを送付するというテーマのため、「BTCご送付」をクリックします。
ビットコインの送付をするにあたり、送付先のアドレスを選択してください。送付先は「ラベル」、「新しいビットコインアドレス」と書かれている空欄に記入することで、新たに送付先を追加することができます。
送付先と送付数量を選択し、「ビットコインを外部アドレスに送付する」をクリックしてください。
これで手続きは完了となります。あとは実際に仮想通貨が送付され、送付先に届いたことを確認すれば、すべての作業は終了となります。
ただし、仮想通貨は送付すればすぐに届くというものではありません。多少なりとも時間がかかるため、手続きをした後はしばらく待機しておきましょう。
ラベルとは何か?
ラベルというのは送付先のアドレスに付ける目印のようなものです。
わかりやすく言うのであれば、電話番号の名前のようなものです。ラベルにどのような名前を付けるかはユーザーの自由となります。
ただ、後々になってどのアドレスが誰のアドレスなのかがわからなくなったなどのトラブルを避けるためにも、外部アドレスのラベルには送付先が誰かが一目でわかるような、管理しやすい名前を付けておくと良いでしょう。
bitWire(β)を使ってビットコインを送金する方法
通常のビットコインの送金方法以外に、bitFlyerには「bitWire(β)」という送金サービスがあります。このビットワイヤーで送金できる仮想通貨はビットコイン(BTC)のみですが、メールアドレスのみで簡単にビットコインの送金ができます。
ビットワイヤーを利用するにはビットフライヤーにログイン後、左のメニューの「bitWire(β)」をクリックしてください。
ビットワイヤーでは受け手がビットフライヤーのアカウントを持っている場合は、即座にビットコインの送付が完了します。
もし受取る方がビットフライヤーのアカウントを持っていない場合でも、メールで連絡が届き2週間以内にアカウントが作成されない場合は、送付手続きしたビットコインは送り手に返還されるのです。
なおこのビットワイヤーでは、手数料無料でビットコインを送付できます。
ビットコインを送金する側、受け手側がビットフライヤーのアカウントを持っているなら、とても便利なサービスといえるでしょう。
仮想通貨の送付にかかる手数料とは?
ビットフライヤーより仮想通貨を送付する場合、手数料が発生します。
一体どの程度のコストがかかるかは仮想通貨によってそれぞれ違いますので、送付前に必ず手数料を把握しておきましょう。
ビットフライヤーの仮想通貨の送付手数料一覧
ビットフライヤーの仮想通貨送付手数料は、次のようになります。
仮想通貨の種類 | 送付手数料 |
---|---|
ビットコイン | 0.0004BTC |
イーサリアム | 0.005ETH |
イーサリアムクラシック | 0.005ETH |
ライトコイン | 0.001LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.0002BCH |
モナコイン | 無料 |
リスク | 0.1LSK |
(2018年4月12日時点)
このように、ビットコインに限らず、仮想通貨を送付するとそれぞれ手数料が発生します。手数料の通貨は、送付する仮想通貨によってそれぞれ銘柄が異なりますので、注意しましょう。
というのも、ビットコインのように仮想通貨の価格が高騰すると、手数料もそれに比例して高くなってしまうからです。
基本的にどの仮想通貨を送付しても、少ないながらも手数料が発生します。ただし、モナーコインだけ無料となりますので、モナーコインを大量に保有しているユーザーからすると、ビットフライヤーは非常に相性が良いです。
優先度とは?手数料を追加で払うとどうなる?
仮想通貨の送付スピードはその通貨の種類によってそれぞれ異なります。ただ、どうしても早急に仮想通貨を送付したい場合は、どうすれば良いのでしょう?
そのような急いでいる時は、送付時に優先度を高めに設定しておきましょう。
優先度とは、仮想通貨の送金処理速度の違いを示したもので、優先度を高くすればするほど処理速度も速くなります。
優先度を最高レベルにまで設定すると、可能な限りにおいてスピーディに送金の手続きを処理してくれます。
送金処理を優先的に行ってもらえるため、一見するとメリットが多いように思われます。ただ、優先度を高くするのと引き換えに、手数料を余分に請求されることになるため、必ずしもプラスのサービスというわけではありません。
優先度とは要するに、手数料を上乗せすることで、送金のスピードを速くするためのサービスのことです。
ちなみに、優先度を高くすることによって発生した手数料は、マイナーに支払われることになります。
ビットコインの送金を優先的に処理してくれる優先度ですが、特に急いでいないのであれば、使わなくても全く問題ないです。たとえ優先度が普通でも、問題なくビットコインを送金してくれます。
急いでいるのであれば手数料を追加で払って優先度を上げれば良く、急いでいないのであれば優先度を普通に設定し、通常通りの手数料でビットコインを送付してもらってまったく問題ないです。
追加される手数料は、優先度によってそれぞれ異なります。手数料は次のようになります。
優先度 | 追加される送付手数料 |
---|---|
普通 | 0.0000BTC |
やや高い | 0.0001BTC |
高い | 0.0002BTC |
最高 | 0.0005BTC |
追加される手数料は、普通がもっとも安い0BTCで、最高がもっとも高い0.0005BTCとなります。(2018年4月12日時点)
費用を払いたくないのであれば、優先度は常に「普通」に設定しておきましょう。
ビットコインの送金にかかる時間はどのくらい?
ビットコインを外部アドレス宛に送付しても、すぐに送金され、到着するわけではありません。
送金をしても、トランザクションの承認に時間がかかるため、ビットコインの送付には数日以上の時間を要することがあります。
特に、ビットコインのブロックチェーンが混雑している時ほど、送付時間は長くなる傾向があります。
ビットコインに限らず、仮想通貨の送金にはある程度の時間がかかります。送金してすぐに到着しないからといって、必ずしも送られていないわけではありません。
このように、送金には時間がかかるため、送金したにも関わらず送られていない場合は、一旦時間をおいてみましょう。
どうしても急いでいる時は、優先度を高めに設定して処理を早めてもらうか、もしくはイーサリアムのような送金スピードが速い仮想通貨を選択しましょう。
進行状態の確認方法
もしも送金の申請をしたにも関わらず、送金が遅れている場合、一度進行状態を確認しましょう。
現在の進行状態を確認することで、どこで手続きが止まっているのかを調べることができます。
仮想通貨の送金の進行状態を確認したい時は、まずマイページにアクセスし、画面の左側にある「お取引レポート」をクリックし、次に「入出金」をクリックしてください。
この手順通りに作業を進めると、円や仮想通貨の入出金の進行状態を確認することができるようになります。詳細な状況は、レポートのステータスの欄をチェックすることで確認できます。
ステータスが承認待ちの場合はキャンセルできるのか?
仮想通貨の進行状態を確認し、まだ承認待ちの段階なのであれば、送金の手続きを一旦キャンセルすることができます。
もしも手違いやミスが発覚し、送金をキャンセルしたい場合は、承認待ちが解消される前にキャンセルの申請をしてください。
キャンセルをしない場合は、そのまま送金されるまで待機してください。ただし、既に一週間以上待っているのに、なかなか送金されないというのであれば、一度ビットフライヤーに問い合わせをしましょう。
送金の遅延に対して、直接問い合わせをすることが、もっとも適切な対処法となります。
仮想通貨の送金時の注意点
ビットフライヤーを利用することで、誰でも簡単に仮想通貨の送金が行えます。手数料に関しても仮想通貨の送金費用は日本円やドルの送金と比較して非常に安価なため、少ないコストで資金を移動することができます。
確かに仮想通貨によっては、送金に時間がかかることもあります。しかし、それでも銀行よりも送金のスピードは非常に速いというメリットがあります。
仮想通貨による送金は、法定通貨の送金と比べ、手数料が安く、早いというメリットがあります。ただし、利用にあたって幾つかの注意点があります。
アドレスに間違いはないか?
仮想通貨の送金の際には必ずアドレスは合っているのか、しっかりと確かめてください。
もしも間違った外部アドレス宛に送金してしまうと、二度と送った仮想通貨を取り戻せない恐れがあります。
そのため、送金の際には必ず外部アドレスを間違えていないのか、よく確認してください。もしも間違えてしまった場合、送金される前にキャンセルしてください。
取引所・販売所のウォレットに送付するときは取扱銘柄を確認する
ビットコインは世界でもっとも有名な仮想通貨ということもあってか、どこの取引所であっても扱っているものです。しかし、他の通貨ともなるとそうはいきません。
イーサリアムやビットコインキャッシュのような有名なアルトコインならば扱っているかもしれませんが、モナーコインやリスクともなると、扱っていない仮想通貨取引所もあります。
いくら送付したいと思っても、送付先の口座がその仮想通貨を取り扱っていないと送付できません。送付する際には、送付先が特定の仮想通貨を取り扱っているかどうかを必ず確認してください。
制限に該当していないか?
ビットフライヤーを使用すれば、確かにいつでも自由に仮想通貨の送金が行えるのですが、送金をするにあたってビットフライヤーは制限を設けています。
この制限に引っかかると、いくら送金したいと思っても送金できませんので、注意してください。
ビットフライヤーの送金に関する制限は複数あります。
まず、仮想通貨を送金するにあたり、保有分を超える仮想通貨は送金できません。送金の際には必ず残高と、手数料を計算してください。
さらに、ビットコインを送付できる最小数量は0.001BTCとなりますので、これ未満のビットコインは送付できません。
ビットフライヤーは上限に関しては特に設けていないため、保有する分の仮想通貨はいくらでも送付できることでしょう。
ただ、セキュリティに引っかかる送金はできないため、注意してください。
ビットフライヤーでは、クイック入金額相当の資産の転移を7日間にわたって制限しています。この制限には、仮想通貨の送付だけでなく、日本円の出金やbitwireによる送金、ビットコインの使用なども含まれています。
仮想通貨を近々送金する予定があるのであれば、クイック入金をする前に送金の手続きを申請しておきましょう。でないと、制限に引っかかり、7日間が経過するまで送金できない恐れがあります。
ビットフライヤーの送金サービスを他社と比較
ビットフライヤーに限らず、取引所であればどこも仮想通貨の送金サービスを利用することができます。
では、他社と比較した場合、ビットフライヤーの送金サービスにはどれほどのメリットがあるのでしょう?
ここではZaif(ザイフ)とGMOコインを比較対象に、ビットフライヤーの優位性を紹介します。
ビットフライヤーのメリットとデメリットとは?
ビットフライヤーを介して仮想通貨を送金する場合、まずデメリットとして手数料が発生するというマイナス点があります。
手数料がかかるという点では、ザイフも同じです。ただし、ザイフの送金手数料はビットフライヤーよりも安いです。
例えば、ビットコインの送金手数料ですが、ビットフライヤーが0.0004BTCであるのに対し、ザイフの手数料は0.0001BTC以上と、ビットフライヤーよりも低いです。
その上、GMOコインに関して言えば、送付手数料が完全に無料です。
どれほど手数料が安いとしても、無料には敵いません。ビットフライヤーは手数料という一面においては、他社と比較して分が悪いです。
ただし、送付できる銘柄の多さに関して言えば、ビットフライヤーには優位性があります。
というのも、GMOコインは確かに手数料こそ無料ですが、取扱銘柄の数が少なく、5種類しか送付できないというデメリットがあります。
それに対し、ビットフライヤーは7種類もの仮想通貨を取扱っています。
ビットフライヤーは手数料が他と比べて高いというデメリットこそありますが、取扱い銘柄の数が多いというメリットもあります。
ビットフライヤーの送金サービスの総評
仮想通貨を送金するだけであれば、これといって不満は特にないでしょう。送金の手続きはとても簡単な上、問い合わせをすればしっかりと対応してくれます。
ビットコインの送金時に優先度を高めに設定すれば、早めに送金してもらえるサービスがあるなど、利点もあります。
ただし、他社と比較すると、手数料が高いというデメリットがあるので、注意した方が良いです。
もっとも、高いといってもモナーコインに関しては例外で、無料です。さらに、リスクなどの他では扱っていない通貨を送金できるなど、独自性もあります。
ビットコインに限定して言えば手数料が高いかもしれませんが、リスクやモナーコインを送金したいという需要を持つユーザーからすると、最適な取引所となります。