BitCrystals(BCY・ビットクリスタル)の特徴を解説!

BitCrystals(ビットクリスタル)は、カードゲームのカードの売買などでも使用出来る仮想通貨です。また、ゲーム内通貨として利用出来るだけでなく、実際の通貨として売買することも可能なので、アルトコインの中で他と違う概念が盛り込まれています。

従来のゲーム内通貨は、あくまで法定通貨でポイントを購入して、ポイントでアイテムやスキルを購入していました。しかし、ビットクリスタルは仮想通貨なので、ゲームのアイテムを売買することで利益を得られますし、ゲーム内の売買や課金が市場価値に影響を与えます。

そこで、ビットクリスタルの特徴やゲームとの関係性、市場価値や価格推移などについても紹介していきます。ビットクリスタルに興味がある方、どのような利用価値があるのか知りたい方に向けた内容となっています。

ゲーム内で使用出来る?ビットクリスタルとは何か

アルトコインは約1,000種類以上あり、様々な特徴やシステムを構築した仮想通貨が多数存在します。今回ご紹介するビットクリスタルも、アルトコインの1つで様々な特徴をもっています。

まず、以下に基本情報を記載しています。ビットクリスタル(BitCrystals)は、2015年2月6日に発行され、仮想通貨バブル以前に誕生した通貨です。

通貨単位はBCYで、よく似た仮想通貨にBTCRY(ビットクリスタル)がありますが、BCYとBTCRYは全くの別物ですので注意しましょう。

開発元はスイスに拠点を置くゲーム開発会社EOSで、ビットクリスタルやゲームを開発しています。

発行上限枚数は、100,000,000 BCYで、時価総額は約40億円となっています。

仮想通貨名 BitCrystals(ビットクリスタル)
発行単位 BCY
発行枚数上限 100,000,000 BCY
発行年月 2015年2月6日

ビットクリスタルも非中央集権の考え方がベースとなっている

仮想通貨が開発されたそもそもの理由の1つが、通貨を世界中の人が平等に使用出来るようにする、という考え方から来ています。そして、ビットクリスタルも非中央集権=ユーザーが主体となって、通貨の売買ができることを理念としています。

しかし、他の仮想通貨と違う部分があり、ゲーム内のアイテムに関しての所有権もユーザーに権利があり、ゲーム内のアイテムと仮想通貨を結びつけています。

後述でも紹介しますが、ビットクリスタルを使ってアイテムの購入ができます。

また、アイテムを購入した後ユーザー同士で売買ができて、ゲーム内で購入したアイテムはゲーム外でも所有権が続きます。

これがビットクリスタルとゲームについて、非中央集権的なシステムといわれる理由です。

ビットクリスタルの誕生によってゲーム内の所有権が変わった

ビットクリスタルが注目されているポイントとして、前述でも紹介したゲーム内アイテムの所有者に関する新しいシステムにあります。

これまでのオンラインゲームは、開発元が何らかの事情でデータの消去をしてしまったり、バグによりユーザーのデータにもエラーが起きたりすると、ユーザー側は何も手立てがありませんでした。

ビットクリスタルとゲームを連動させることで、ビットクリスタルのブロックチェーンにゲーム内の取引や課金記録が残るだけでなく、アイテムの所有権もユーザーのモノという明確な証明になります。

まだイマイチピンと来ないのですが、ビットクリスタルは主にゲーム内の課金やアイテムに焦点を当てた仮想通貨ということですか?
うむ。大まかなイメージとしては合っているぞ。つまり、ゲーム内のあらゆるアイテムや取引はビットクリスタルのブロックチェーンに記録し、所有者が明確になるのだ。オンラインゲームをしている、ユーザーにとっては画期的な仮想通貨といえるぞ。

ビットクリスタルはカウンターパーティをベースにしている

ビットクリスタルの開発技術は、仮想通貨カウンターパーティをベースにしている、独自トークンの位置付けとなります。また、カウンターパーティは、ビットコインのブロックチェーン技術を使って開発された通貨で、ビットクリスタルのブロックチェーン技術は、結果的にビットコインが元となっています。

トークのタイプとしては、アセットタイプでいわゆる株式などと同様に、開発元の会社が持つ技術や信頼性・業績などがビットクリスタルの価値に影響を与えています。

ビットクリスタルが利用できるゲームSpells of GenesisとMoonga

ビットクリスタルのブロックチェーン技術が組み込まれているゲームが、Spells of GenesisというゲームとMoongaというカードゲームになります。両方とも、オンラインゲームでカードがアイテムとして登場していることが共通点です。

そして、このカードや他のアイテム、課金システムなどにビットクリスタルを用いて購入したり、他のユーザーにアイテムやカードを売ったり、ゲーム内アイテムを現金化させることも可能です。

最近では、ゲーム内アイテムにレアなものも存在するようになり、ドル換算で約1,000ドルの値が付けられた事例もあります。

ゲーム内アイテムの売買がビットクリスタルの市場価値と連動する

ビットクリスタルはゲーム内のアイテムを購入し、ユーザー同士でアイテムの取引ができます。ゲームユーザーからすると、アイテムに通貨としての価値が付いたことで利益が得られるメリットが出てきます。

そうすると、ゲーム内アイテムの課金に価値を見出したユーザーから見ると、課金のハードルが下がります。課金ハードルが下がるとビットクリスタルを使って売買が積極的に行われていきます。

ビットクリスタルの通貨としての価値が上昇していき、次に仮想通貨投資家がビットクリスタルに注目していきます。

ゲーム内とビットクリスタル市場両方が、ビットクリスタルの価値に影響を与えるようになります。これが、ビットクリスタルとゲーム・市場の関係性になります。

EOSが独自トークン・ビットクリスタルを発行したことで、ゲームユーザーとビットクリスタルユーザー双方が利益を得られるようになったんですね。ゲームに関心がない人も、ビットクリスタルを保有するメリットがあるということですか?
そうだ。ゲームユーザーが積極的にゲームをプレイし、アイテムの購入やユーザー同士のアイテム取引に使用する程これにより、ゲームの価値がビットクリスタルの価値の下支えとなり、需給関係以外の上昇要因として考える事ができるぞ。

ビットクリスタルのチャートから価格推移を見る

ビットクリスタルのチャートから価格推移を見る

ビットクリスタルは、2015年2月6日に発行された仮想通貨です。いわゆる2017年の仮想通貨バブル以前に発行された仮想通貨の1つです。発行された当初は、ゲームに仮想通貨ビットクリスタルを組み込んだ画期的な発想で、国内でも注目を集めました。

しかし、1bcy=20円台前後で推移していたので、メジャーな仮想通貨と比較するとビットクリスタルは知名度が低かったと推定できます。1bcy=10円~20円台付近を推移するのは、発行年の2015年から2017年1月頃まで続きます。

ビットクリスタルは2017年2月6日に転換点を示す

ゲーム内のアイテムや課金システムは、ビットクリスタルのブロックチェーン技術によって所有者を明確にするという仕組みは多くの仮想通貨投資家の注目を集めましたが、他のメジャーな仮想通貨に大規模な資金流入が起こっている時期でもあり、なかなか出来高が増えず価格も発行当初の1bcy=20円台を推移していました。

しかし、低成長だったビットクリスタルにも変化が起きます。チャートのローソク足に注目すると分かりますが、2017年2月6日に20円台を超えて1段上の価格帯に変わりました。1bcy=30円台と小さな上昇ですが、テクニカル分析の移動平均線(5日・20日)で分析すると、2017年2月6日のローソク足が移動平均線をブレイクしたことが分かります。

5日移動平均線と20日移動平均線のサインに焦点を当てると、短期移動平均線が中期移動平均線を上回るゴールデンクロスのサインを示しています。

従って、2017年2月6日の動きが価格推移を大きく変える転換点として考える事ができます。

2017年6月には2度目の高騰が起きる

ビットクリスタルのチャートを分析すると、2017年6月5日に再び大きな上昇相場を記録していることが分かります。1bcy=約83円を記録する高騰で、高騰前と比較して約3倍程度の価格になりました。

しかし、ビットクリスタル自体のファンダメンタル要因は6月5日前後に、情報は発信されていません。ですので、考えられる上昇要因としては、ベースとなったブロックチェーン技術のカウンターパーティのチャートが、同日に小幅上昇していることからビットクリスタルも合わせて上昇したのではないかと分析出来ます。

ビットクリスタルの出来高が増加し始めた2017年10月

ビットクリスタルのチャートを分析する上で、欠かすことが出来ないのが2017年10月2日に起きた出来高増加です。価格は、1bcy=約40円と前後のチャートと比較してあまり変化はありません。

しかし、同日の出来高は、これまでの出来高と比較して約10倍を記録しており、何らかの理由で中規模な資金流入が起こったことが分かります。この時点で、価格に変化はありませんが、後に起こる急騰相場の入り口と捉えることができる相場でした。

ビットクリスタルが上昇相場へと変化し始めた2017年12月

ビットクリスタルが上昇相場に切り替わったのは、2017年12月11日のローソク足を見ると分かります。同日は、陰線となっていますが短期移動平均線が中期移動平均線を上回る、ゴールデンクロスのサインを示していて上昇相場のシグナルと見ることが出来ます。

また、出来高も1週間前から急属し始めていて、機関投資家等による買い圧力の増加傾向といえます。因みに、高値の記録で1bcy=80円台となり、2017年6月5日の高騰以来の価格帯でした。

ビットクリスタルが急騰を記録した2018年1月

ビットクリスタルが急騰したのは、基軸通貨ビットコインの急騰に遅れる事約1ヶ月後の2018年1月8日になります。1bcy=240円台を記録する、上場以来最高値となり1bcy=20円台で保有していた仮想通貨投資家は、約10倍以上の利益を得ることができた大相場といえます。

上昇要因として考えられるのは、前述でも紹介しているように、2017年11月末ごろから出来高が急増していることと関連があります。ファンダメンタル要因としては、大きな情報はありませんでしたが、ゲーム内のアイテムなどの通貨として利用できること、そしてアイテムなどの所有権を明確にできるシステムが機関投資家等に注目されていた可能性があります。

また、ビットクリスタルのブロックチェーン技術は、カウンターパーティから派生しており、カウンターパーティのブロックチェーン技術はビットコインです。つまり、仮想通貨市場の中心であり、基軸通貨ビットコインの値動きと連動しやすい性質があります。

ビットコインも2017年12月中頃に、1BTC=200万円台を記録しており、ビットクリスタルは追随したチャートとなりました。

ビットクリスタルは上昇基調へと転換し今後も上昇が予想される

ビットクリスタルは、カウンターパーティやビットクリスタルの市場と連動しやすい反面、下落相場の時も同様の影響を受けやすいです。従って、2018年1月の急騰から反落した相場は、相場の基本なので仕方ないですが、その後同年4月上旬ごろまで下落基調が収まりませんでした。

また、出来高も増加傾向にあったので、売り圧力が強く空売りでなければ利益を出しにくいチャートです。

しかし4月末頃から、仮想通貨市場が上昇基調へと転換し始め、ビットクリスタルの同様にチャートが上向き始めます。価格で見ると、一時1bcy=20円台という安値を記録していましたが、4月中頃から下落が止まりレンジ相場へ切り替わっています。

移動平均線(5日、20日)で分析すると、短期移動平均線が4月中頃から上向き始めゴールデンクロスへと向かう動きとなっています。また、短期移動平均線がローソク足の下値のライン上になり、サポートラインの形を形成しています。

5月時点でも下落サインは出ておらず、仮想通貨市場の上昇基調が続く限りビットクリスタルも引き続き緩やかな上昇相場となることが予想されます。

ビットクリスタルの将来性は?

ビットクリスタルの将来性の鍵となるのが、開発元が高い頻度でアップデートできるか、そしてビットクリスタルが利用できるゲームが増えることです。

開発元のEOSが、仮想通貨ビットクリスタルと、Spells of Genesisのアップデートを定期的に行うことで、利用者は活発に開発が続いていると認識し、利用者離れを防ぎます。そして、安定した運用に気付いた仮想通貨投資家が、ビットクリスタルに投資を行えば価値は更に上昇します。

ビットクリスタルが利用できるゲームは、2018年時点で2つしかありません。

ですので、新たなゲームを開発することと、ゲームのジャンルを増やすことが、ビットクリスタルを購入する人口増加に繋がり将来的な価値の上昇が見込めます。

他にも、トークエコノミーを実用レベルにまで開発した仮想通貨ビットクリスタルは、トークンに注目している仮想通貨投資家による、資金流入が起こる可能性があります。

ビットクリスタルは、ゲーム内通貨っていう事ではないんですね。ベースとなるブロックチェーン技術がカウンターパーティという点で見ても、価値の下支えになっていると見ていいのでしょうか?
うむ。ビットクリスタルが注目された背景には、ゲーム内通貨の現金化やアイテムの売買、所有者の明確化以外に独自トークンを使った本格的な運用にあるのだ。

これまでの主流は、あくまで仮想通貨ビットコインやイーサリアムといったものであったが、独自トークンを用いた大規模な開発や他のシステムとの連携は珍しく、今後も注目といえるぞ。

ビットクリスタルが購入できる取引所は?

2018年5月時点で、ビットクリスタルを取り扱っている国内の仮想通貨取引所は、

  • Zaif
  • Bittrex
  • Poloniex

この中で、国内の仮想通貨取引所はZaifのみとなっています。

ビットクリスタルのウォレットはBitCrystals box がおすすめ

ビットクリスタル向けに開発されたウォレットの1つが、BitCrystals boxです。大きな特徴としてSpells of Genesisユーザーが、ビットクリスタルの管理や取引をする為のウォレットという点です。

従って、ビットクリスタル以外の取引や管理には使用出来ませんが、Spells of Genesisをプレイしているユーザーに向けて最適化されています。

ビットクリスタルはゲームと通貨の価値を上手く組み合わせた仮想通貨

ビットクリスタル(BitCrystals)は、カウンターパーティのトークンとして発行された仮想通貨で、独自トークンを使ったシステムの運用の先駆けともいえます。また、Spells of Genesisといった、オンラインゲーム内の通貨として利用が可能で、現金化させられるという点は、ゲームを1つの経済圏まで拡大させる機能を持った画期的な仮想通貨といえます。

また、時としてレアアイテムに高額な値打ちがつけられる事例もあり、仮にゲームに関心がない仮想通貨投資家でも保有するメリットはあります。今後も成長が期待できる、ゲームに特化した仮想通貨、ビットクリスタルに投資してみてはいかがですか。

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