ビットコイン投資のメリットとデメリットを比較!安全性やリスクを知ろう

ビットコインは知名度と時価総額が最も高い仮想通貨です。

誕生から10年以上経った今も、これからビットコインを始めたいと思っている方は多くいるでしょう。

ビットコインのメリットには利益が狙えることや、世界中に速く安く送金できることなどがありますが、デメリットもいくつかあります。

新しい資産としてビットコインを保有する方も多いので、ビットコインのメリットやリスクを知っておくことは非常に重要です。

今回はビットコインを始める上で知っておきたいメリットやデメリット、リスクについて詳しく紹介していきます。

またビットコインの安全性や仕組みについても解説するので、ぜひビットコインを始める際の参考にしてください。

価格変動や投機性など紛失などのリスクを充分に知った上でビットコインを保有しましょう。

コインチェックの公式キャプチャ

ビットコインのメリットは何がある?

ビットコインの投資をしている人が多いのは、ビットコインに多くのメリットがあるからだと予測できます。

「億り人」という言葉があるように、ビットコインは莫大な利益を狙える可能性があるというメリットがありますが、その他にも以下のようなメリットが挙げられます。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

ビットコインはボラティリティが大きく儲けやすい

ビットコインが儲かりやすいというのは事実ですが、それはビットコインのボラティリティが大きいからです。

ボラティリティとは価格変動を意味し、価格変動が大きいことを「ボラティリティが大きい」といいます

例えば2021年8月3日の米ドル/円の為替相場は1ドル=109.339円が最高値で、同年9月28日は1ドル=111.637円が最高値でした。

この期間内の価格はこの値幅を推移しており、2か月弱の変動率は約2%だと分かります。

同じ日付のビットコインのそれぞれの価格は、1BTC=約435万円と1BTC=約480万円です。

8月3日と9月28日では1BTCの価格に約10%の変動があったことが分かります。

しかしビットコインの場合はこの期間内に、価格が「1BTC=435万円を下回る日」と「1BTC=480万円を上回る日」がありました。

つまりビットコインの2か月弱の変動率は10%以上だということが分かります。

このことからビットコインのボラティリティは大きいと言われ、儲けやすいのです。

今回は期間を限定しましたが、どの期間で見ても同じようなことが言えます。

ただし必ず儲かるわけではないので注意しましょう。

ビットコインは下落相場でも利益が狙える

ビットコインは空売り(ショート)をすれば価格が下落しているときでも利益を狙えます。

空売りとは価格が高いときにビットコインを売却し、価格が下落したら買い戻す投資方法です。

先ほど紹介したボラティリティの大きさを利用すれば、下落相場でも大きな利益を狙えるのはビットコインのメリットと言えるでしょう。

ビットコインの送金は安くて速い

ビットコインを始めとする仮想通貨は、送金技術に非常に長けています。

通常別の口座にお金を送金する場合は金融機関を介すため、送金手数料や送金手続きに日数がかかります。

しかしビットコインは第三者を介さずに送金できるため、安くて速い送金が可能です。

また金融機関を介すと数千円かかる海外への送金も、ビットコインなら無料もしくは格安で送金できます。

例えば国内取引所大手のCoincheck(コインチェック)のビットコインの送金手数料は、1回あたり0.001BTCですが、コインチェックユーザー同士の送金は無料です。

またGMOコインも送金手数料を無料に設定しています。

ビットコインは外貨両替なしで世界中で利用できる

ビットコインは国や政府に管理されているものではないため、海外で使用する際に両替の必要がありません。

最近ではエルサルバドルがビットコインを法定通貨に制定しましたが、他にもこのような国が増えれば、外貨両替の手間や手数料を大きく節約できます。

もちろん法定通貨に制定されなくても、ビットコイン決済に対応している国や店なら、世界中のどこでもビットコインの利用ができるようになります。

ビットコインのセキュリティは強靭

「仮想」という言葉から、仮想通貨やビットコインに対してセキュリティ面で不安を覚える方は一定数いるでしょう。

しかしビットコインはセキュリティが非常に強く、偽造や改ざんなどのリスクはほとんどありません

ビットコインにはブロックチェーンという技術が用いられています。

ブロックチェーンとは、ビットコインの取引情報が記載されたブロックをチェーン上に繋げたものを言い、これは全世界の誰でも閲覧が可能です。

ブロックを生成するのは世界中のマイナーと呼ばれる人たちで、マイナーはブロックを生成することでビットコインの報酬を得ています。

マイナーは「ビットコインをマイニングする人」の意味で、パソコンや必要パーツがあれば個人でもマイナーになれる。
しかしパソコンに高度な計算能力が必要であったり、膨大な電気代がかかったりするなど注意が必要だ。

世界中の監視がある中でブロック生成時に不正や誤りがあれば、すぐに発覚してビットコインの報酬は得られないため、事実上ブロックチェーンを不正に生成することは不可能です。

また生成されるブロックは一つ前のブロックの情報を引き継いでいるため、生成済みのブロック情報を改ざんした場合、それより前のブロックの情報もすべて書き換える必要があります。

これには膨大な労力と時間が必要になり、仮にすべてのブロックの改ざんができたとしても、発覚すればビットコインの価値はほぼ無くなることが予測されることから、ブロックチェーンの改ざんも事実上不可能と言われています。

ビットコインのデメリットは何がある?

ビットコインを始めるなら、デメリットについても理解しておく必要があります。

デメリットを知っていれば、思わぬトラブルやリスクの回避にも繋がるでしょう。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

ビットコインは価値を保証してくれる機関がない

ビットコインのメリットでも少し紹介しましたが、ビットコインは国や中央銀行などの機関に価値を保証されていません。

円やドルなどの法定通貨は、インフレやデフレが起こった際に各国の中央銀行が金融政策を実施します。

しかしビットコインはそのような機関がないため、ビットコインの価格が大暴落した場合でも価格の調整などはされません。

ボラティリティが大きく儲けやすいのがメリットですが、価格変動が抑制されないのはデメリットにもなりえます。

ビットコインがハッキングされるリスクがある

ビットコインは紙幣や硬貨などの実体がなく、ホットウォレットやコールドウォレットと呼ばれる場所に保管されています。

インターネットに接続された状態のウォレットを「ホットウォレット」、インターネットから隔離された状態のウォレットを「コールドウォレット」と言うぞ。

ホットウォレットに保管されたビットコインは常にインターネット上にあるため、ハッキング遭うリスクがあります。

過去にマウントゴックス社やコインチェックがハッキングの被害に遭ったとき、流出した仮想通貨はすべてホットウォレットに保管されていました。

ビットコインの技術に用いられているブロックチェーンは、非常にセキュリティ能力が高いことが特徴ですが、保管場所がハッキングされると盗難されるおそれがあります。

コールドウォレットに保管するとハッキングのリスクは無いため、多くの取引所は顧客資産のほとんどをコールドウォレットに保管しています。

自身でビットコインを保管する場合も、コールドウォレットに保管することをおすすめします。

ネットに繋がった環境でないと取引できない

先ほども解説したように、ビットコインは実体の無い通貨です。

銀行やATMで引き出せる物ではなく、財布に保管しておくことも不可能です。

ビットコインの取引をするには仮想通貨の取引所に口座を開設する必要があります。

口座はネットで開設し、取引もすべてネットを介して行うため、ネットに繋がった環境でないとビットコインの取引はできません。

ビットコインで得た利益にかかる税金が高い

ビットコインで得た利益は雑所得に該当し、所得税法によって定められた税率分の税金を納めなければなりません。

所得税は累進課税制度を採用しているため、ビットコインで得た利益が大きいほど納税額も高くなります。

利益が20万円以下なら非課税ですが、4千万円以上の場合は税率は45%です。

もし億り人になって1億円の利益を得ても、4,500万円の税金を納税する必要があることを覚えておきましょう。

またビットコインを譲り受けたり相続したりした場合、贈与税および相続税の納税義務があります。

ビットコインの安全性とリスクについても知ろう

ビットコインをこれから始める方は、安全性とリスクについても十分理解しておきましょう。

リスクを想定していれば、対策や回避ができます。

まずはビットコインにはどのような安全性があるのかを見ていきましょう。

ビットコインの安全性は秘密鍵で守られる

日本円を銀行口座に預ける際に暗証番号を設定するのと同じように、ビットコインにも「秘密鍵」というものがあります。

秘密鍵はビットコインの送金時の署名などに使用されるため、もし第三者に秘密鍵の情報が知られてしまうと、第三者はウォレット内のビットコインを勝手に移動させることができます。

また秘密鍵を紛失した場合、自身のウォレットであってもビットコインの取引や送金ができなくなるので厳重な管理が必要です。

秘密鍵の盗難や紛失はビットコインを保有するうえでのリスクですが、秘密鍵の管理を徹底していればビットコインは安全に利用できます。

例えばビットコインを保管しているウォレットが盗まれた場合でも、秘密鍵と新しいウォレットがあれば、盗まれたウォレットの中身の復元が可能です。

秘密鍵はとても大切なものなんだね。
そうだ。秘密鍵を利用する場合の管理は厳重にする必要がある。

先ほども紹介しましたが、ビットコインはブロックチェーンの技術で支えられています。

ここではもう少しブロックチェーンについて補足で解説します。

ブロックチェーンには改ざんや偽造のリスクが事実上不可能だということを紹介しました。

ビットコインにはさらに消滅のリスクが低い利点もあります。

ビットコインのような非中央集権的なものには特定の管理者がいません。

仮にビットコインに特定の管理者がいて、そのサーバーが外部から攻撃されて消滅した場合、ビットコインも消滅するおそれがあります。

しかし特定の管理者がいないため、一部のサーバーが攻撃されても全体が消滅することは無いでしょう。

盗難や改ざんに強く、価値が消滅する可能性が低い点は、ビットコインに安全性があると言える材料になります

ビットコインのリスクと危険性

ビットコイン自体は安全性が強く、セキュリティも高いですが、取引するうえで起こるリスクが無いわけではありません。

例えば秘密鍵の紛失など。

ビットコインは盗難に強い特徴がありますが、その一方で秘密鍵を他人に知られてしまうと簡単に盗まれるリスクがあります。

ビットコインには送金者の真贋を判別する能力はありません。

そのため秘密鍵の利用者がそのビットコインの所有者であり、たとえ不正な送金であってもそのまま送金は実行されます。

一度送金されたビットコインを取り戻すのは、限りなく不可能に近いでしょう。

このようなリスクを回避するためにも、ビットコインの管理はとても重要です。

安全性を重視するならハードウェアウォレットでの保管をおすすめします。

ハードウェアウォレットはコールドウォレットだからインターネットとは隔離された状態で保管できるぞ。

ビットコインの保管を取引所でする場合は、顧客資産の保管にコールドウォレットを使用している取引所を選びましょう。

ビットコインはマネーロンダリングに使用される危険性が高いため、個人での直接の取引は危ないとされています。

マネーロンダリングとは不正な手段で手に入れたお金を、架空の口座や他人名義の口座を通すことで、お金の出所を分からなくしてしまうことだ。
犯罪で手に入れたお金が、世の中に普通のお金として出回ってしまうことですね!

取引所が公表している価格よりも格安で手に入れたビットコインが、実は犯罪目的で使用されたものだという可能性もあります。

個人でビットコインを保管する方も、取引は信用できる取引所の利用をおすすめします。

ビットコインの仕組みや問題点とは

せっかくビットコインを始めるなら、ビットコインの仕組みや特徴についても気になる方は多いのではないでしょうか。

「なぜ実体がないのに価値があるのか」「そもそもどんな仕組みなのか」など、ビットコインに関する疑問は溢れています。

すべての疑問を解決するには足りないかもしれませんが、ビットコインの仕組みや特徴、問題点について解説していきます。

ビットコインの特徴と仕組みを紹介

ビットコインの特徴について以下で改めて紹介します。

  • 紙幣や硬貨などの実体が無い
  • 中央管理者が存在しない
  • 発行上限数が決まっている

ビットコインの発行枚数は上限が2,100万BTCとプログラムで決められています。

発行上限とはブロック生成時に支払われるビットコインの総数です。

2021年9月現在の報酬は6.25BTCですが、この報酬額は4年に一度訪れる半減期で半分になります。

発行上限数があらかじめ決められているのは、ビットコインの特徴です。

またビットコインはブロックチェーンやP2Pという仕組みで作らています。

これらの仕組みによって、ビットコインは信頼され、価値が評価されています。

もっとビットコインの仕組みについて詳しく知りたい方は、「ビットコイン(仮想通貨)の正しい始め方!仮想通貨初心者の疑問を徹底解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ビットコインが抱える問題点は解決できるか

ビットコインが抱えるいくつかの問題点は、数年に一度行われるアップデートによって改善や解消されます。

例えば2017年に行われた「Segwit(セグウィット)」というアップデートでは、一つのブロックに記録できるデータ量の制限が緩和されました。

ブロックに記録できるデータの容量が小さいことは、スケーラビリティ問題の要因になります。

スケーラビリティ問題とはブロックにデータを書き込む作業の速度が低下し、送金に遅延が生じる問題のことです。

ビットコインのメリットや安全性が認められ、投資家が増えるのは良いことですが、利用者の増加とともに取引量も増加するため、取引のスピードに遅れが生じます。

セグウィットの導入はスケーラビリティ問題を解決するために実装され、送金遅延の解消につながりました。

2021年11月にもビットコインの大型アップデート「Taproot(タップルート)」が予定されています。

タップルートでは以下のような問題点の解決が期待されています。

  • プライバシーの向上
  • 手数料の削減
  • 柔軟性の向上
  • ライトニングネットワークの強化

アップデート後もいくつかの問題点が生じる可能性はありますが、ビットコインの開発者らによって日々開発が進められています。

ビットコインに限らず、アップデート前は通貨の価格が上昇傾向になるため、タップルートが実装される前の今はビットコインを始めるチャンスだと言えるでしょう。

もう一点、ビットコインに関する問題点を紹介します。

ビットコインを所有している人が亡くなった場合、ウォレットの場所や秘密鍵が分からないと相続できません

取引所で開設した口座でビットコインを管理している場合は、取引所に問い合わせをすれば相続が可能な場合もあります。

ビットコインの相続も通常の相続と同じように税金がかかります。

国税庁によれば、評価額は「相続人等の納税義務者が取引を行っている仮想通貨交換業者が公表する課税時期における取引価格」です。

相続対象のビットコインがコインチェックの口座で取引されていれば、相続発生時のコインチェックで公表されているビットコインの価格が評価額になります。

仮想通貨は誕生からまだ日が浅いため、法整備に関しては万全ではないところが正直なところです。

もしビットコインの相続が発生したときは、法律や相続に詳しい税理士などに相続相談をすることをおすすめします。

最近では相続財産に仮想通貨が含まれていたり、自筆証書遺言書に添付する財産目録をパソコンで作成できるようになったりと、時代に応じて相続も変化していきます。
(中略)
相続に関するサポートはもちろん、心のサポートもできるよう、誠心誠意お客様に寄り添ってご相談を承ります。

引用元:https://omakasesozoku.jp/

ビットコインが使える店やサービス

ビットコインは投資目的で利用する方も多いですが、決済ツールとしても利用できます。

bitFlyerはビットコイン決済サービス「bitWire SHOP」を提供しており、利用登録をすれば無料で利用できます。

決済手数料も1%なので、他の決済手段に比べてお得な決済が可能です。

bitWire SHOPを利用してビットコイン決済ができる店には以下のようなところがあります。

  • ビックカメラ
  • コジマ
  • ヤマダ電機
  • HIS
  • TECHA CADEMY(テックアカデミー)

今紹介したのは一部なので気になる方は、bitWire SHOPの公式ページをチェックしてみてください。

またビットフライヤーではTポイントをビットコインに交換できたり、500円以上のビットコイン決済でTポイントを貯めたりもできます。

普段Tポイントを利用している方は多いと思うので、お得にビットコインをゲットしたりTポイントを貯められたりするのは魅力的ではないでしょうか。

ビットコインを始めるならメリットとデメリットを知っておこう

ビットコインのブームは過ぎたと聞くこともありますが、ビットコインを始めるチャンスはまだまだあります。

エルサルバドルの法定通貨に制定されたことや、大型アップデートを控えていることから、ビットコインの高い信頼と人気、期待がうかがえます。

デメリットやリスクもありますが、十分に理解して対策をすれば必ずしもリスクの高いものではありません。

記事の中でも紹介したように、ビットコインのメリットはいくつもあり、安全性やセキュリティも高いです。

ビットコインの取引を初めてする方には、金融庁に認可されている国内の取引所で口座を解説することをおすすめします。

正しい知識を持って、ビットコインライフを楽しみましょう。

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