ビットコインの半減期とは?ライトコインやモナコインにも存在する!

皆さんは、「仮想通貨の半減期」という言葉を聞いたことがありますか。

実は、仮想通貨の多くは、どこかの組織や金融機関が発行しているのではなく、また発行量を誰かが調整きているのではなく、多くのコインでは、それは全自動になっています。

自動的に供給量が決められてサプライされているということです。

仮想通貨における「半減期」とは、この自動発行量の調整に関連のあることがらです。以下、できるだけわかりやすく説明していきます。

仮想通貨の「半減期」とは

ビットコインにかぎらず多くの仮想通貨で採用されているシステムでは、定期的に市場にサプライされるのは、マイニングという「取引の認証の手伝いをする」行為の報酬という形で行われています。

このマイニングによって受け取れる報酬量(新規のビットコイン)は、ある時期になると半分に減るのですが、これには理由があり、後述します。そのことを「半減期」と呼んでいます。

英語では「halving」といい、ビットコインの報酬半減期と言うならば「Bitcoin Block Reward Halving」と表現できます。

ビットコインでの半減期

一番有名な仮想通貨であるビットコインでは、最初の半減期は、2012年11月29日に半減しました。この一度目の半減期では、マイニング報酬は半分の25BTCに変更されました。

その次のビットコイン半減期は、2016年7月10日にありました。ここでさらにマイニング報酬は半分の12.5BTCになりました。

このように半減期はおおよそ3~4年に一度の頻度で、予定ではどんどん少なくなりつつ、数十年後にビットコインの採掘は終了します。

半減期の必要性

さて、一体どうしてこのように減らしていかなくてはならないのでしょうか?

それは、簡単に言えば、同じ量がサプライし続けて、コインが大量に出回ると、希少性がなくなり、仮想通貨の価格でインフレを起こすからです。

希少性がなくなったらインフレが起きるんですか?
例えば今年はリンゴが豊作で、市場には例年の10倍もの数量が供給されたとする。だがらといってリンゴ農家は今年、昨年の10倍の収入は得られないだろう。

普段の10倍もの量のリンゴが出回ったら、需要と比べて供給が過多になり値崩れしてしまうからな!

ですから、業界では、そんなことにならないよう市場への供給量をよくチェックしているはずですね。

日本円や米ドルなどの法定通貨についても、中央銀行が発行量を調整し、インフレやデフレに対応します。

もし大量にお札を刷って「うちの銀行は500京円持っているぞ!」なんてやったら、たちまち日本円は山のようにある紙くずになってしまうはずです。

さて、ビットコインなどの仮想通貨は、中央銀行のような発行担当者がないため、その供給の調整は人為的にするのではなく、全自動で、段階的に発行量を調節するようにプログラムされています。

上述のように、マイニングの報酬によって市場にサプライされます。そしてそれを手にしたマイナー(採掘者)が、一般のお金に替えようと仮想通貨を市場で売却することで、流通されるわけです。

もし、マイナーがどんどんマイニングして、無制限にビットコインのマイニング報酬が出ていては、先ほどのリンゴ大豊作の例のように相場が大暴落することでしょう。

かといって、一気に発行が終わってしまうこと早いペースでは、品不足で大暴騰します。ビットコインでは、最大発行量は2099万9999.9769BTCと決められています。なので、最終的にはいつかは枯渇します。

しかし、マイニングを頑張った結果、あっという間に全てのコインを掘り尽くしてしまっても、これは品切れ感覚が強烈なため、市場で暴騰してしまい、扱いにくいものになります。

多すぎず、少なすぎず、段階的にマイニング報酬を徐々に減らしていくことで、その仮想通貨の適度な品薄感を作り出して、相場を安定させるようにするのが、多くの仮想通貨にプログラムされている「半減期」なのです。

多くの仮想通貨では、そのサプライはやはりマイニング(採掘)の報酬によってなされます。ビットコインでは約10分に一度ずつブロック生成が行われ、その際にマイナーのだれかが成功報酬を受けています。

これを繰り返し、21万ブロックごとにマイニングの報酬が減っていきます。こらがビットコインにおける半減期で、今の時代のコンピュータの処理速度でなら、およそ4年で発生します。

最終的には、2140年頃に692万9999番目のブロックが生成される予定(今のコンピュータの処理速度での予測)で、ここまででビットコインはあらかじめ定められた発行上限である約2100万BTCに達します。

実際には、ビットコインのブロックの生成速度は、ブロックのデイフィカルティーつまり難易度や、マイナーの人数に影響を受けます。

だからビットコインのブロック生成速度も正確に10分なのではないから、これおそらくこれまでにも見られたように、半減期は4年よりも少し前倒しに進むでしょう。

半減期と相場の関係

さて、相場と半減期の関係ですが、多くの場合、仮想通貨は半減期を過ぎると、すぐにではありませんが遅かれ早かれ半減期を経て価格帯がせり上がっています。

サプライが減る、手に入りにくくなることで、売りに出るコインも減り、そうすると自然に需要と供給の関係により、仮想通貨の相場が高まっていくわけです。

ビットコインの歴史を見ると、ローンチ(開始)当時の2009年、ビットコインをマイニングすることよって受け取れる報酬は「50BTC」でした。エッ!とびっくりされるかもしれませんね。

当時のビットコインの相場は非常に低く、2009年10月に初めてNew Liberty Standardが実際の法定通貨USBドルとBTCの交換を行った際のレートは、5,050BTC=5.02米ドルでした。

つまり、1BTC=US$0.00099406、およそ0.09円でした。

1ビットコインってそんなに価値の低いものだったんだ!
だからマイニングの報酬は50BTCもあると言っても、わずか4.5円程度の価値に過ぎなかったんだぞ!

余談ですが、当時そのように価値が低く、ビットコインを遊びで始めた人の一部は飽きてしまい、ある英国人などは、自分のパソコンにウォレットがあったこともすっかり忘れ、7,500BTCものウォレットが入っているハードディスクを捨ててしまったそうです。

もし7,500BTCを2018年の今まで保有していたら、この人は98億円ぐらいのお金持ちですね。

たとえば、2016年に起こった、2回目のビットコイン半減期の前後の価格変動については、2013年の半減期に比べて早めに変化が起こっていました。実際の半減期は7月でしたが、先行して5月から少しずつ相場が高騰し始めました。

つまり、ビットコイン価格の相場は、実際の品薄によるものではなく半減期という「品薄になるんだぞ」という意識が先行し、半減期を迎えた直後の相場にはそれが織り込み済みであったわけです。

実際に7月の半減期を過ぎたあと、急に価格は上がらず、横ばいや下落があり、だいぶ立ってから(8月ごろ)暴騰しています。

ビットコイン以外の仮想通貨での例

ほかの仮想通貨の例もご紹介すると、例えば日本の国産の仮想通貨で、ビットゼニイ(BitZeny)というものがあります。

これはyescriptという特別なアルゴリズムを採用している仮想通貨の一つで、面白いことに、グラフィックボードなどではなくパソコンに全てにあるCPUによってマイニングすることができるのです。

ビットゼニイは、当初は250ZNYが1回のマイニング(ソロマイニングになります)の報酬でした。その後125に半減し、2018年に近づくにつれてさらにその半分の62.5になりました。

ZNYの価格は最初はほとんど無価値に近いほど安かったのですが(それは上述のようにビットコインでも同じでしたね)、それから半減期を経るごとにどんどん価格が上がり、2018年の前半には1,000円を超えました。

半減期という強制的な調整が入り、市場に「あまり出回っていないから貴重だよね」という品薄感が生まれ、それによってもともとは値もつかないものだったコインに数十円、数百円、1000円越えという価格がついてきたのです。

次の半減期はいつくるか

基本的に、これまでビットコインの半減期はほぼ3~4年ごとに訪れてきました。しかし、その発生はブロックの生成の速度に関係しますので、必ず4年おきにくると言い切れるものではありません。

ビットコインでは、21万ブロックごとに1回半減期が来るように設定されています。ご存知のようにビットコインにおけるブロックの生成時間はほぼ10分に1回です。つまり、21万ブロックはおよそ210万分かかることになります。

ネット上には、「Bitcoin Block Reward Halving Countdown」という「半減期までのカウントダウン」を行っているサイトがあります。

このサイトによれば、次の半減期は2020年6月2日だと予想されています。上記の計算でも、35,000時間=1458.33日。これを年数に直すと、3.995年という数字を割り出すことができます。

それに照らせば、次の半減期は2020年6月中旬ごろという計算になります。かなり近いですね。

現在、ビットコインのマイニング報酬は12.5BTCですから、次の半減期になるとその半分の6.25BTCになります。ソロのマイナーは受け取る量が少なくなってしまいます。

しかし相場は品薄感で更に高まり、マイナーの中にも報酬が減るからやめる人も出ますから、その分競争が減り、全体でみると損はしないばかりか、むしろ半減期によって日本円換算では手取り収入が増えることが多いのです。

その他の仮想通貨の半減期

最後に、ビットコインのほか、いわゆるアルトコインの半減期が2018年以降にやってくるものをご紹介しましょう。

有名なライトコイン(Litecoin)では、2019年8月9日ごろに二回目の半減期が来るとみられています。ライトコインは2011年10月に公開された、最古参の仮想通貨のひとつで、今でも大変安定して多くの人々に利用されています。

ライトコインの一度目の半減期は公開から4年後の2015年の夏に発生しました。もともとのマイニング報酬は50LTCでしたが、この半減期で25LTCに半減しました。

しかし、この時期にライトコインは価格が大幅に上がっており、やはりきちんと半減期の効果が出て、価値が下がらないようになっていることがわかります。

日本の初国産仮想通貨といわれるモナーコイン(Monacoin)は、前回の半減期は2017年7月16日に起きています。もともとのマイニング報酬が50MONAでしたが、この半減期で25MONAになりました。

モナコインの半減期は、1,051,200ブロック周期で発生するようプログラムされています。

モナコインは2014年1月に公開されており、モナコインで1ブロック生成にかかる時間は、現在のコンピュータの性能で平均的に進むと約1.5分かかっていますので、このため1回目の半減期は2017年に来たわけです。

その次もさらに1051200ブロック生成されたた時点で発生すると考えれば、モナコインの2回めの半減期は、2020年7月中旬ごろになる予想です。

ネームコイン(Namecoin )はビットコインとほぼ同じ規格で作られ、さらにドメイン機能を持たせている仮想通貨です。

現在は1回目の半減期(2014年)を経ており、この次の半減期の予定は2018年11月。このコインの半減期周期はほぼビットコインと同じで、半減期:210000、およそ4年に一度出現します。

絶妙な安定剤としての半減期

このように自動化されたサプライの調整である「半減期」は、仮想通貨が健全に運用され、常に「貴重でちょっと買いにくい、品薄な感じ」を保って、ありがたみを出して値崩れを防ぐ絶妙なしくみなのです。

非常によくできていて、これを考えた人はなかなか凄いと思います。

この半減期のしくみを採用していないコインもあり、それはどんどん量が増え続けるため、価格があまり上がらないようになっています。

もともとそのような目的で作られているコインが半減期をあえて不採用としているので、半減期が無いことがよくないというわけではありませんが、この相場を見ると、半減期がいかに価格に影響を与えるのかがよくわかりますね。

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